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「化石燃料は終わった」、40ヵ国の首脳を叱責した19歳の環境活動家

「化石燃料は終わった」、40ヵ国の首脳を叱責した19歳の環境活動家

Posted April. 24, 2021 08:13,   

Updated April. 24, 2021 08:13

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22日(現地時間)、バイデン米大統領ら世界40ヵ国の首脳が参加したオンライン気候変動サミットで、「化石燃料の時代は終わった」とし、各国の対策を求めたメキシコ出身の環境活動家、シエ・バスティダさん(19)が大きな注目を浴びている。バスティダさんは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が属する、気候変動に警鐘を鳴らす若者の草の根運動「未来のための金曜日」の指導者。トゥンベリさんも2019年に国連・気候行動サミットでの演説で有名人になったので、バスティダさんも同様の道を歩むとみられている。

ブリンケン米国務長官の紹介で登場したバスティダさんは、主要国の首脳に気候変動と不平等に対する対策を迅速に講じるよう求め、気候正義がまさに社会正義だと主張した。バスティダさんは、「世界の指導者は化石燃料の時代が終わったということを受け入れる必要がある。いつまでも免れることはできない」とし、「新再生エネルギーに即刻切り換え、化石燃料の補助金や(石油供給のための)パイプラインなどインフラの構築を中止しなければならない」と主張した。30年までに温室効果ガスの排出量を「ゼロ」にすることも強調した。

バスティダさんは、気候変動にともなう食糧と水不足で故郷を追われた「気候移民」を裕福な国が受け入れなければならないと指摘した。現在の経済、政治体制も第3世界の開発途上国や有色人種の犠牲の上で存在するとし、「島国、極地、アフリカ、アマゾンなど気候変動で苦痛を受ける国家と部族の不平等を解決しなければならない」と主張した。自分たちを非現実的で非合理的だと批判するかも知れないが、果敢でない解決策で現在の状況を打開しようとする指導者こそ非現実的で非合理的だと批判した。

 

バスティダさんは02年にメキシコ中部でアステカ原住民の子孫の父親とチリとヨーロッパの子孫の母親の元で生まれた。両親も環境活動家だ。13歳の時、深刻な干ばつで家族と共に米ニューヨークに移住し、様々な環境運動を行ってきた。19年、高校在学時、社会各界の気候変動対策を呼びかけ、学生たちと授業をボイコットした「気候スト」は、ニューヨーク初の気候ストライキとされる。昨年、名門ペンシルバニア大学に入学した。

トゥンベリさんも22日、米下院にリモートで出席し、「皆さんのような権力者がいつまで気候変動から目をそらし続けられると考えているのか」とし、「正しいことをし、遺産を保存する時間がまだ残っていることを自覚しなければならない。若者は歴史の書に皆さんを記録するだろう」と対策を求めた。


イ・ウンテク記者 ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 nabi@donga.com · 특파원