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自由の価値

Posted April. 19, 2021 08:22,   

Updated April. 19, 2021 08:22

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「確実で尽きない唯一の改善の源泉は自由だ」(ジョン・スチュアート・ミル、『自由論』)

「個人の自由のための政策こそ、唯一の進歩政策だ」(フリードリヒ・ハイエク『奴隷への道』)

個人であれ国家であれ改善、進歩、繁栄を渇望する。その改善、進歩、繁栄の源泉が自由にあることを知っている人は多くない。実に嘆かわしいことは、どの教育過程でも、ひいては大学ですら自由の意味と重要性について教えないことだ。

幸福を追求することが人間の本性であり、人は各自、自身の人生の主なので、干渉と統制を受けず自由な時に幸せだ。自由を嫌う人は誰もいないと思われるが、意外に多い。多様性を嫌い、考えること自体を面倒がり、誰かが万事全てを決めてくれることを願う人だ。

人類の繁栄は自由の拡大と共に進んだ。人類が以前よりも近年に良い暮らしをするのは、自由が拡大したおかげだ。今日の地球上の裕福な国と貧しい国を比較した時、自由な国であればあるほどより豊かに暮らす。自由がない共産主義国家には裕福な国がない。

自由が拡大するよりも自由が制限される時代に暮らしている。大きな政府を志向しているためだ。法律の数が増え、予算規模が拡大すればするほど政府は大きくなり、個人の活動は制限を受けるため、自由は縮小される。国家繁栄の道は、自由の拡大と小さな政府にある。一部の人々は、平等を自由より重視する。これは誤った主張だ。なぜなら平等を自由よりも前面に出す社会は、結局は平等も自由も達成できなくなるためだ。自由を強調する社会は、より大きな自由とより大きな平等を同時に達成する。平等を強調した国で不平等が深刻化した例は溢れている。