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北朝鮮浮浪児だったティモシー・チョ氏、英地方選に出馬

北朝鮮浮浪児だったティモシー・チョ氏、英地方選に出馬

Posted April. 12, 2021 08:15,   

Updated April. 12, 2021 08:15

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北朝鮮浮浪児出身のティモシー・チョ氏(32)が5月6日に実施される英国の区議会選挙に出馬する。今年の英地方選挙には、北朝鮮人権団体「飛び石」代表パク・ジヒョン氏(51)を含め、2人の脱北者候補が出馬した。

10日(現地時間)、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、英マンチェスター州デントンの南部地域の区議員保守党候補に脱北者出身のチョ氏が選ばれた。マンチェスター東部に位置するデントンには約3万6千人が暮らしている。

 

チョ氏は幼い頃に両親と別れ、浮浪児生活を続け、2004年に中国に脱北した。脱北後、強制送還されたが再び脱北したという。08年、英国で難民認定を受けた後、リバプール大学国際関係安全保障学の修士学位を取得し、下院議員の補佐官として政界入りした。現在、「北朝鮮問題に関する超党派議員の会(APPG NK)」の事務官を務めている。

チョ氏はVOAに、「英国の政治は(北朝鮮で)見た政治とあまりにも違った」とし、「直接選挙キャンペーンに飛び込み、大いに鼓舞された。これがまさに民主主義、市民社会であることを自分の目で直接見ることができた」とし、出馬の理由を明らかにした。そして、「英国の政治を体験し、夢と勇気、希望を持って北朝鮮の人々も民主主義の構成員になれるようにすることが、私の使命ではないかと考える」と付け加えた。チョ氏は、今回の選挙で落選しても今後も選挙に挑戦すると抱負を語った。

チョ氏に先立ち女性の脱北者のパク氏も、マンチェスター州ベリー地域の区議員候補に選ばれたと、ロイター通信などが先月24日付で報じた。

英国は、新型コロナウイルスの影響で、地方選挙を1年延期した。今回の選挙では約5千人の区議員が選ばれる。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com