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ナワリヌイ氏、「治療を受けさせてほしい」とハンストを宣言

ナワリヌイ氏、「治療を受けさせてほしい」とハンストを宣言

Posted April. 02, 2021 07:39,   

Updated April. 02, 2021 07:39

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刑務所に収容されたロシアの反政権活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が、外部の医師による治療が受けられるようハンガーストライキを宣言した。しかし、刑務所側は、「ナワリヌイ氏が定期の医療検診を受けている。健康も良好で、外部の医師の診察は許可しない」としている。

ナワリヌイ氏は先月31日、インスタグラムにメッセージを投稿し、刑務所側に必要な医療の提供を求めるためにハンガーストライキを行うと表明した。また、「右足の痛みがひどい。左足にもまひが広がっている。医療支援を申し込んだが、2錠の鎮痛剤だけ与えられるだけだ」と明らかにした。自身を「米国の手先」と批判したドミトリー・ペスコフ大統領報道官に対して名誉毀損の訴訟も起こした。

ナワリヌイ氏が収容されたモスクワ近郊のポクロフ市の第2刑務所は、ロシアで最悪の刑務所に挙げられる。日常の暴力など肉体的虐待だけでなく精神的いじめもひどく、悪名が高い。これまで、ナワリヌイ氏に面会した弁護人は、「健康がひどく悪化し、背中や足にひどい痛みを感じている」と伝えた。先月28日にも、ロシアの約20人の医師が「ナワリヌイ氏が訴える痛みが昨年の毒物による中毒症状の可能性がある」とし、速やかに医療支援を提供するよう求めた。

プーチン大統領の最大の政敵であるナワリヌイ氏は昨年8月、飛行機で神経剤「ノビチョク」系毒物による毒殺未遂の被害に遭った。ロシアの医療スタッフを信じることができないとしてドイツで治療を受け、今年1月に帰国し、空港で逮捕された。直ちに開かれた2014年の詐欺事件関連の執行猶予の取り消し裁判で実刑判決を受け、2年6ヵ月の懲役刑が確定した。


金潤鍾 zozo@donga.com