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北朝鮮、1月のバイデン就任直後にも巡航ミサイル発射

北朝鮮、1月のバイデン就任直後にも巡航ミサイル発射

Posted March. 25, 2021 08:16,   

Updated March. 25, 2021 08:16

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北朝鮮が21日に西海(ソヘ・黄海)方向に巡航ミサイル2発を発射したが、バイデン米大統領の就任式が行われた1月20日(現地時間)直後にも巡航ミサイルを発射していたことが分かった。特に軍当局は、この巡航ミサイルが北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が1月の第8回労働党大会で明らかにした戦術核の搭載が可能な新型中長距離巡航ミサイルの可能性があると見ている。韓国を攻撃できる新型核ミサイルの発射実験をした可能性があるにもかかわらず、軍は北朝鮮がミサイルを発射して3日経った24日に発射の事実を公表しただけでなく、2ヵ月前の発射は非公開にしてきた。

 

24日、合同参謀本部などによると、北朝鮮は21日午前6時から7時の間に、平安南道温泉(ピョンアンナムド・オンチョン)付近から巡航ミサイル2発を発射した。ミサイルは約200キロ飛翔し、西海上に落下した。消息筋によると、北朝鮮はバイデン大統領の就任式が行われた直後にも今回と同じ種類の巡航ミサイルを西海方向に発射したという。発射時期は1月22日頃と推定される。軍当局は、北朝鮮が今回と1月に、正恩氏が言及した新型巡航ミサイルの発射実験を行ったものと見ている。正恩氏は党大会で、「中長距離巡航ミサイルなどの先端核戦術兵器を開発することで、軍事技術を強化した」と明らかにした。

軍内外では北朝鮮のミサイル発射について、新しい対北朝鮮政策の発表を控えているバイデン政権の反応を見るための低い強度の武力示威と見ている。バイデン政権の高官は23日(現地時間)、メディアとの懇談会で、「(北朝鮮のミサイル発射の)動きを深刻に受け止めている」としつつも、「弾道ミサイルを制限する国連安保理決議の制裁の対象にはなってはいないもので、通常の軍事活動の範囲内だ」と慎重な反応を示した。


シン・ギュジン記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com