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統一部長官、北朝鮮への圧力を強める米に「鉄道制裁の解除を」

統一部長官、北朝鮮への圧力を強める米に「鉄道制裁の解除を」

Posted February. 22, 2021 07:29,   

Updated February. 22, 2021 07:29

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李仁栄(イ・インヨン)統一部長官が、鉄道・道路など公共インフラ領域の対北朝鮮制裁を解除すべきだと主張した。バイデン米政権は、追加制裁など制裁強化を通じて北朝鮮を交渉のテーブルに復帰させる構想を検討している。

 

李氏は20日、米ハワイ大学韓国学研究所の主催で開かれた画像セミナー「コリアビジョン対話シリーズ」に参加し、「(南北間の)保健医療や民生協力がある程度活性化すれば、国連が制裁を適用している非商業用の公共インフラ領域は制裁を解くことで国際社会が共感を形成すると良いだろう」と述べ、南北鉄道・道路の協力を例に挙げた。韓国と北朝鮮は2018年の板門店(パンムンジョム)南北首脳会談で鉄道連結に合意し、基礎調査を進めていたが、米朝非核化交渉の決裂で事業が中断した状態だ。

また李氏は、「人道主義の問題は、北朝鮮の政権や核開発とは徹底して異なる。対北朝鮮制裁の対象から除外されなければならない」と強調した。そして、「米政府も(これに対して)異論の余地がないだろう」とし、「(米政権が)制裁問題に対するもう少し柔軟なアプローチを検討することを望む」と述べた。李氏は、「制裁緩和の一環として、新型コロナウイルスの状況が良くなれば、金剛山(クムガンサン)個別観光が再開されるといい」とも述べた。

一方、21日、脱北者支援団体「忘れな草」」によると、脱北者4人が「李氏が脱北者の証言を嘘のように発言した」として、22日にソウル地方検察庁に李氏を名誉毀損で告訴すると明らかにした。李氏は3日、外信記者クラブ懇談会で、北朝鮮人権記録物の公開が不十分であるという質問を受け、「(人権記録物が脱北者の)一方的な考えを記録したのか確認し検証する過程に不十分な点がある」と述べた。


崔智善 aurinko@donga.com