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個人・企業が過去最大規模の寄付、コロナ寒波を溶かした「隣人愛」のワクチン

個人・企業が過去最大規模の寄付、コロナ寒波を溶かした「隣人愛」のワクチン

Posted February. 02, 2021 08:54,   

Updated February. 02, 2021 08:54

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史上初の新型コロナの寒波にも、「愛の温度塔」は114.5度まで上がった。「愛の実」社会福祉共同募金会はこの2カ月間、年末年始の寄付キャンペーンを行った結果、目標額(3500億ウォン)の114.5%である4009億ウォンを集めたと、昨日発表した。昨年の年間募金額も8462億ウォンと、史上最高記録を更新した。企業各社による寄付が主流だったが、個人がポケットマネーをはたいて集めた割合も30%を超えた。

個人後援の増加傾向は、他の募金キャンペーンで著しかったという。ソウル市寄付審査委員会を経て送られた個人寄付額は、2019年の12億ウォンから昨年は58億ウォンへと5倍になった。国際児童救援団体「セーブ・ザ・チルドレン」の個人後援も630億ウォンで、前年度より13%増加した。

ソウルに住む50代の障害者は、「恵まれていない時に受けた恩を返したい」とし、米20袋を寄付した。釜山(プサン)の60代の男性は、母親の葬儀費用を除いた1000万ウォンを出した。2年間古紙を売って集めた50万ウォンを寄付した70代の高齢者、貯金箱をはたいてカイロ700個を贈った小学生、マスク100枚を静かに置いていった30代の男性もいた。赤十字社によると、昨年、団体献血は減ったものの、個人献血者は196万人と、2万人以上増えた。

コロナショックで経済的に苦しい人々ほど大きな被害を受ける「K」字型の二極化が懸念される状況であり、自主的な分かち合い運動はなおさら喜ばしい。昨年第3四半期(7〜9月)の統計を見ると、所得下位の40%しか所得が減少していないことがわかった。就業者数も22年ぶりに最大幅に減少したが、常用労働者は増え、臨時・日雇いだけが41万人以上減った。

最近、大雪が降った日、ソウル駅前で、凍った体でコーヒー一杯を奢ってほしいというホームレスに、着ていたコートや手袋を渡す中年男性の写真が新聞に報じられ、感動を与えた。厳しい時ほど、自分よりもっと貧しい隣人のために、持っているものを差し出す切実な気持ちが集まって、大きな力を発揮してきた。コロナ下にも寄付金は増えたというニュースに、数々の戦禍と災害を勝ち抜いた患難相恤の伝統を思い浮かべ、ワクチンを接種したように縮こまった胸を張ってコロナ危機に立ち向かう勇気を得る。