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聖水大橋・三豊デパート惨事で活躍、韓国初導入の消防ヘリが文化財になるか

聖水大橋・三豊デパート惨事で活躍、韓国初導入の消防ヘリが文化財になるか

Posted January. 01, 2021 09:04,   

Updated January. 01, 2021 09:04

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約40年前に韓国で初めて導入された消防ヘリ「カササギ2号」が登録文化財になる。文化財庁と消防庁は昨年12月31日、近現代消防遺物であるカササギ2号と「国産消防腕用ポンプ」を文化財に登録予告したと発表した。文化財庁はこの2件に関して、30日間の予告期間を経て意見を収集後、文化財委員会の審議を経て最終登録する予定だ。

カササギ2号は、韓国初の消防航空隊であるソウル消防航空隊が1979年12月に初めて導入した消防ヘリ2台のうち、今まで残っている唯一のヘリだ。1980年から本格的に救助活動を開始したカササギ2号は、2005年6月に退役するまで3000回以上出動し、2983時間45分の飛行記録を立てた。

消防庁の記録によると、カササギ2号は1983年12月、ソウル中区茶洞(チュング・ダドン)のロッテビルの火災現場で5人、1984年9月の江東区風納洞(カンドング・プンナプドン)・城内洞(ソンネドン)水害時に630人を救助した。1994年の聖水(ソンス)大橋崩壊、三豊(サムプン)デパート崩壊などの大惨事の時も活躍した。一緒に導入されたカササギ1号は、1996年に墜落して廃棄された。

国産消防腕用ポンプは、1950年代に国内で生産された手動式消防ポンプだ。車に載せて人が直接運んで使う形となっている。消防車や粉末消火器のような消火器具が普及する前は、全国で普遍的に使われた唯一の消防器具だ。文化財庁は、「二つの遺物は人命救助において重要な役割を果たしたという意味だけでなく、韓国消防機構の歴史を示す価値を持っている」と説明した。

建築工事に関する記録である「群山屯栗洞(クンサン・トゥンユルドン)の聖堂新築記および建築許可申請書」、朝鮮時代から伝わる螺鈿漆器工芸の現場である「慶尚南道(キョンサンナムド)立螺鈿漆器技術員養成所」、近代建築物である「全南(チョンナム)大学ヨンボン館」も文化財として登録した。


金民 kimmin@donga.com · 李知訓 easyhoon@donga.com