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米国の新型コロナ感染者が1日最多の19万人に、バイデン氏は「非常に無責任」とトランプ氏を非難

米国の新型コロナ感染者が1日最多の19万人に、バイデン氏は「非常に無責任」とトランプ氏を非難

Posted November. 21, 2020 08:48,   

Updated November. 21, 2020 08:48

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米大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領が19日(現地時間)、トランプ米大統に対して「米国史上、最も無責任な大統領」とし、「国民が無責任の極致を目の当たりにしている」と激しく批判した。米国の1日の新型コロナウイルス感染者が20万人に迫る深刻な状況であるにもかかわらず政権移行に向けた手続きに応じていないトランプ氏を強く批判したのだ。トランプ氏は我関せずと、選挙結果を受け入れずに法廷での争いを続ける構えだ。

バイデン氏は同日、記者会見で、「(大統領の選挙結果の拒否は)民主主義に関し世界に非常に有害なメッセージを発している。ルールを破るだけでなく、合法なのかも疑問だ」とし、大統領側に対して法的措置を取らないというこれまでの立場とは異なる考えを示した。また、「トランプ氏はこれまでも勝っておらず、これからも勝つこともできない」とし、大統領側の選挙不正の主張を一蹴した。

バイデン氏は同日、主要な州知事らと電話で新型コロナ対策について話し合った。バイデン氏は、「新型コロナウイルスを封じ込めるために米全域をロックダウンしない。各州と地域で状況が異なり、全国単位のロックダウンは非生産的」とし、「私が封じ込めようとするのはウイルスであって経済ではない」と強調した。また、マスクの着用は愛国的な義務だと述べた。

同日、国際統計サイト「ワールドメーター」による米国の1日の新規感染者は19万2186人で、最多を更新した。1日の死者数は2065人で、5月7日(2177人)に続き過去2番目に多い。累計感染者と死者の数はそれぞれ1200万人、25万人を上回った。カリフォルニア州は21日から、午後10時から午前5時までの外出禁止を実施することを決めた。

大統領選敗北後、事実上、感染対策に動いていないホワイトハウスは、7月以来、約4ヵ月ぶりに新型コロナのタスクフォース(TF)を再開した。新型コロナウイルス対策を担当するヘンリー・ウォーク博士は、「新型コロナが手強い敵になった。連帯してウイルスに対抗しなければならない」と述べたが、具体的な対策は出さなかった。疾病予防管理センター(CDC)も、サンクスギビングデー(感謝祭)の連休の旅行を自制し、家にいるよう勧告した。このような状況で次期政権が政権移行の十全な手続き踏むことができなければ、新大統領の就任後も新型コロナへの対応に時間がかかることが予想される。

大統領選後、外出することなく自宅でツイッターで不正選挙疑惑を提起しているトランプ氏はコロナTFに参加しなかった。その代わり、大統領選の激戦州だったミシガン州の州議会共和党指導部をホワイトハウスに招請し、ミシガン州共和党所属の選挙関係者に電話をかけた。バイデン氏が勝利したミシガン州の選挙結果を期限内に確定できないようにするためだと、米紙ニューヨーク・タイムズなどは伝えた。

大統領の顧問弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長も、激戦州ペンシルバニア州で記者会見を行い、「選挙監視団の参観なく開票されたペンシルバニア州内の60万票はすべて無効」とし、「中国、キューバ、ベネズエラなどの共産主義者が今回の大統領選に大規模に介入した」と主張した。

しかし、同日、ジョージア州務長官室は、手作業で約500万票をすべて再集計した結果、バイデン氏がトランプ氏より1万2275票さらに獲得し、バイデン氏の勝利が最終確定したと明らかにした。両者の差は以前より1700票に減ったが、勝敗は変わらなかったと付け加えた。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com