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新体操のキム・チェウン、東京五輪に向けて本格始動

新体操のキム・チェウン、東京五輪に向けて本格始動

Posted November. 18, 2020 09:43,   

Updated November. 18, 2020 09:43

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韓国新体操の次世代期待株、キム・チェウン(19=世宗大)は淡々と失敗話を打ち明けた。「2018年のアジア選手権でフープ銅メダルとボール銀メダルを獲りました。その年のジャカルタ・パレンバンアジア大会の団体戦で銅メダルを獲得した後、さらに大きな舞台に挑戦したかったんです。ところが世界の壁は本当に高かった」

キム・チェウンは、アジアの主要大会で入賞した実績をもとに、この2年間世界舞台の扉を叩いたが、まだメダルがない。

先日、母校のソウル世宗(セジョン)高で取材に応じたキム・チェウンは率直に反省していると話した。「決まった数の技術を、だれが正確に表現したかを評価していた以前とは違って、今は1分30秒間にどれだけ多くの技術を表現するのかにルールが変わったんです。欧州の選手たちが、その面ではアイデアが優れていて、スピードと精度も上でしたね」。

2016年から韓国とロシアを行き来しながら新体操練習をしているキム・チェウンは、子供の時から自由に表現する方法を学ぶことが重要だと話した。「外国の選手たちは後輩たちの作品を助けながら選手とコーチを両立させていましたね。最初は『この人たちと競える実力を備えることが可能だろうか』とも思いました」と言った。新体操の先進国で高い壁を実感してから、むしろスランプに陥った。「大会でミスを繰り返し、成績も中位圏に止まると、自然と自信を失って、自分に対する疑問を抱くようになりました」。

キム・チェウンは、そうした危機を本と俳優パク・ボゴムを通じて克服したという。「心を癒してくれる言葉が書かれた本と、根気と志について書いたエッセイを沢山読みました」とし、「真面目で完璧主義者のパク・ボゴムさんは自分に似ていると感じたので、彼が出演する映画やドラマを見ながら慰められました」と話した。

気持ちを切り替えたキム・チェウンは、新たな成長を夢見ている。今年、代表選考戦を1位で通過したキム・チェウンは、先週、忠清北道鎮川(チュンチョンブクト・チンチョン)にある国家代表選手村に入所し、東京五輪に向けて本格的なトレーニングを再開した。キム・チェウンは「1日8時間ほどトレーニングと練習試合を並行しているが、最近は作品の難度を上げようと努力している」と言い、「また大会を連続して消化できる強い体力を鍛えるため、筋トレの割合を増やした」と話した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com