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透明窓ガラスにステッカーを貼って鳥の衝突を防ぐ

透明窓ガラスにステッカーを貼って鳥の衝突を防ぐ

Posted November. 17, 2020 08:35,   

Updated November. 17, 2020 08:35

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14日午後、京畿河南市(キョンギ・ハナムシ)の渼沙(ミサ)中学校近くの透明防音壁の前に約70人が集まった。京畿道と河南市のボランティアセンターが主管した野鳥衝突低減ステッカーの付着活動に参加したボランティアだった。彼らは、84メートルに達する防音壁に銀色の四角いステッカーを5センチ置きに張り付けた。このように格子状に模様を入れれば、鳥が透明壁を何もない場所ではなく、構造物と認識して回避できる。韓国鉄道施設公団、忠南瑞山(チュンナム・ソサン)バードランド、慶南統営(キョンナム・トンヨン)のRCEセジャトラセンターなども、今年、このようなイベントを行った。

国立生態院によると、年間800万匹の鳥が透明防音壁や建物の窓にぶつかって死ぬ。窓が透明だったり、または窓に空が反射されれば、鳥が空だと思って、そのままぶつかるからだ。これを防止するために、猛禽類のステッカーを貼ることもあるが、これはあまり効果がない。国立生態院は、2018年に発表した「野生の鳥と窓ガラスの衝突」と題した報告書で、「形が重要なのではなく、鳥が遮られたガラス窓があることを認識できるほど、多くつけてこそ効果がある」と指摘した。ほとんどの猛禽類ステッカーはまばらに貼り付ける。

最も簡単な選択肢は、格子柄だ。透明性を維持しながら、鳥が構造物として認識できるように、一定の間隔で柄を入れることだ。海外研究によると、鳥は高さが5センチ未満、幅が10センチ未満の柄があれば、構造物であると認識して避けていくという。韓国でも効果が立証された。2018年、大田(テジョン)の防音壁を二区間に分けて、片方だけに格子状ステッカーを貼り付けたところ、11ヶ月間、貼り付けていない区間では200匹が死んだが、貼り付けた区間では4匹のみ確認された。

この方法は、一般建物でも活用できる。鳥は、主に4階建て以下の建物にぶつかる。鳥衝突事故は、郊外のペンションや住宅、渡り鳥が移動する島で特に多く発生する。国立生態院・動物管理研究室のキム・ヨンジュン室長は、「鳥が窓に反射された空を何もない場所と勘違いしないように、縦5センチ、横10センチ以内の間隔で表示することが重要だ」とし、「窓の外側にステッカーを貼ったり、ロープを垂らしたり、アクリル絵の具で絵を描くなど、さまざまな方法を活用できる」と説明した。色ガラスを付けるか、様々な文様のフィルムを貼るなど、デザインを変形することも有効だ。

ステッカー付着が鳥の衝突防止に効果があることが証明されたことにより、環境部は今年、鳥の衝突被害が懸念される10カ所を選んで、ステッカーを支援する事業を開始した。来年3月までに、ステッカーなどの関連製品の評価案も用意する方針だ。また、防音施設の性能と設置基準など、関連ガイドラインに鳥衝突を防ぐ内容が含まれるように、国土交通部と協議して改正を推進することにした。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com