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オバマ氏、「米国はばかげた陰謀説で分断、大統領は一時的な職務」

オバマ氏、「米国はばかげた陰謀説で分断、大統領は一時的な職務」

Posted November. 17, 2020 08:37,   

Updated November. 17, 2020 08:37

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オバマ前米大統領が、大統領選挙の結果を受け入れず権力移譲を拒否するトランプ大統領と与党共和党を痛烈に批判した。米国がばかげた陰謀説で以前よりも分断し、トランプ氏に一部責任があると指摘した。

オバマ氏は自伝『約束の地』の出版を控え、15日に英BBCとのインタビューで、「米国は4年前にトランプ氏が当選した時よりも分断している」とし、「ばかげた陰謀説と真実の衰退が分断の原因であり、政治的利益のために分断を煽ったトランプ氏にも一部責任がある」と指摘した。

オバマ氏は、「数百万人もの人々が、バイデン前副大統領が社会主義者であり、ヒラリー・クリントン元国務長官が小児性加害者ネットワークと関連がある悪の秘密結社の一員であるという主張に賛同している。真実がドアの外に出た瞬間、偽りは地球を1周する」とし、「国で最も権力のある選出職が事実に忠実ではない話を広報すればどんな結果になるか、今回の選挙で目の当たりにした」と批判した。

また、都市と地方の格差や不平等といった社会経済的な要因も米国内の分断の原因とし、「分極化した国家に対処するには、政治家の判断に任せるだけではなく、人々が互いの意見に耳を傾けること、つまり共通の事実に同意した上で、それをどうするか議論することが必要だ」と主張した。

 

また、オバマ氏は米CBSとのインタビューで、大統領は一時的な職務だとし、「ルールや法律の適用を免れるわけではない。そこがわれわれの民主主義の真髄だ」と述べ、大統領が選挙結果を受け入れないことを繰り返し批判した。多くの共和党議員が大統領の根拠のない選挙詐欺主張に反論しないことにも失望したと指摘した。大統領選でバイデン氏とトランプ氏の双方がそれぞれ7千万票以上獲得したことについては、「それだけ米社会が深刻に分断しているということ」と述べた。

オバマ氏は、「バイデン政権に合流する意向はあるか」と問われ、「私にできるあらゆる方法で助けるつもりだ。でもホワイトハウスに復帰することは考えていない」とし、「ミシェルが私と別れると言い出すだろう」と笑って答えた。弁護士である妻のミシェル氏が自身の政治人生のために多くの犠牲を払ったとも付け加えた。


兪載東 jarrett@donga.com