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守備はアタフタ、GKだけが奮起…サッカー五輪代表がエジプトと0-0

守備はアタフタ、GKだけが奮起…サッカー五輪代表がエジプトと0-0

Posted November. 14, 2020 09:00,   

Updated November. 14, 2020 09:00

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太極旗(テグッキ)を振りながら「テーハンミングク(大韓民国)」を叫ぶ韓国人サポーターの歓声が消えた観客席は静まり返っていた。だが、グラウンドの上には来年の東京五輪を控えて模擬テストを受ける太極戦士たちの掛け声は90分間、競技場に鳴り響いた。

金鶴範(キム・ハクボム)監督率いる韓国五輪代表とエジプトのU23代表との親善試合が行われた13日のエジプト・カイロのアル・サラーム・スタジアム。当初、試合はカイロのインターナショナルスタジアムで行われる予定だったが、施設点検の問題などでキックオフ6時間前に会場が変更された。

東京五輪出場が決まっている両国のプライドをかけた対決だったが、新型コロナウィルスの影響で無観客試合で行われた。観客の歓声がなかったため、記者席から70メートル離れたグラウンドでの監督と選手たちが交わす声が普段より大きく聞こえた。

この日、韓国選手たちの叫び声からは、イ・スンウ(シント=トロイデンVV)ら6人の海外組を起用しながらも(交代を含む)、エジプトの強いプレスに苦しんだ代表チームのもどかしさが感じられた。息を合わせる時間が短かったため、攻撃陣は無得点に終わり、守備陣はエジプトの速いカウンターを防ぐのに苦労をした。金監督は前半25分、守備で右往左往すると「何やってんだ」と怒鳴りつける場面もあった。この日、韓国選手の中で最も目立ったのはGKソン・ボムグン(全北)だった。終始、選手たちに「人を見ろよ」「(守備陣営に)戻れ」と叫び続けて声が割れるほど奮闘しながら、何度も好セーブを見せて失点を止めた。ソン・ボムグンの動物的な反射神経に驚いたエジプトの報道陣が記者に「韓国チームのGKの名前を教えてくれ」と尋ねたりした。

0-0で初戦を終えた代表チームは、14日に同じ場所で「サンバサッカー」ブラジルと対戦する。金監督は、「初めて組まれた守備陣は練習時間が不足したし、欧州組は所属クラブでの出場機会が少なかったため体力面で問題を露呈した。時差ボケからの回復などで苦労もあるが、選手自らそうした問題を克服する道を見つけてもらいたい」と話した。

一方、エジプト在住の韓国人たちは同日、自宅などでテレビ中継を見ながらオンラインメッセンジャーで感想を語るなど「場外での非接触応援」を繰り広げた。韓国が無気力な試合をして引き分けたことには残念という反応が少なくなかった。


林賢錫 lhs@donga.com