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「バイデン氏はトップダウン方式に消極的」、側近のジャヌージ氏に単独インタビュー

「バイデン氏はトップダウン方式に消極的」、側近のジャヌージ氏に単独インタビュー

Posted November. 13, 2020 08:33,   

Updated November. 13, 2020 08:33

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「バイデン米政権が(トランプ大統領のように韓国に)在韓米軍駐留経費の負担を昨年より500%引き上げる要求をすることはないと確信する」

米大統領選挙で勝利宣言した民主党のバイデン前副大統領の外交安保分野の最側近の1人である米マンスフィールド財団理事長のフランク・ジャヌージ氏は12日、東亜(トンア)日報の電子メールでのインタビューで、「バイデン氏の勝利で、韓米間の政策協力、信頼、相互尊重が増進するだろう」とし、このように明らかにした。トランプ大統領が韓国政府に、現在の在韓米軍駐留経費負担の5倍を求めて難航してきた「在韓米軍の駐留経費負担割合を定める特別措置協定(SMA)」交渉が、バイデン氏の大統領就任後に突破口を見出すことを予告したのだ。

ジャヌージ氏は、バイデン氏が2000年代に米上院外交委員長を6年間務める間、外交委員会東アジア太平洋政策局長を務め、バイデン氏を補佐した。オバマ前大統領が初めて大統領選陣営を立ち上げた時も、バイデン氏の側近として北朝鮮政策の構想などに関与した。特に、米大統領選直前の先月末に訪韓し、李仁栄(イ・インヨン)統一部長官や与党「共に民主党」の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員ら与党関係者に会って、バイデン氏の対北朝鮮構想を説明した。以下はジャヌージ氏との一問一答。

――バイデン政権で在韓米軍駐留経費負担交渉など韓米同盟の問題がどのように整理されるか。

「トランプ政権は(韓米同盟の問題で)混沌としていた。任期の間、大統領補佐官(国家安全保障担当)だけで4人だ。バイデン氏は(韓米同盟で)冷静でと安定的だろう」

 

――バイデン氏の勝利で米国の北朝鮮政策が大きく変わるのか。

「バイデン氏は、秩序あるアプローチを取るだろう。さらに節制され持続的で同盟と緊密に協力する政策を展開するだろう。(バイデン氏は)実務交渉で意味あり、画期的な突破口が可能である兆しが確認されなければ、(米朝)首脳会談をしないだろう」

 

――トップダウン式解決策は全く考慮していないのか。

「バイデン氏の勝利は、韓国が(北朝鮮政策で)より信じられるパートナーを得たことを意味する。(しかし)北朝鮮と『トップダウン』アプローチを駆使する可能性がより低いパートナーを得たという意味でもある。全体的に見れば、同盟を信じて韓国の民主主義を深く尊重する米大統領が登場したということは、政策協力の面で肯定的だろう」

ジャヌージ氏は、「同盟を信じる」を大文字で「BELIEVES」と書き、バイデン氏の「同盟尊重」基調が確固であることを強調した。

――バイデン政権で北朝鮮制裁が強化される可能性もあるのか。

「北朝鮮が国連安全保障理事会決議案を違反するならそうだ。(しかし)制裁の効用は制限的だ。制裁は賢く活用しなければならない道具だ」

――バイデン政権は中国を封じ込めようとするのか。

「米中関係において『封じ込め』は現実性のある政策ではない。バイデン政権は中国と競うが、気候変動など一部の分野では共同の努力を引き出す余地を探るだろう。米中関係がどれほど敵対的か協力的かは、中国の態度にかかっている」

――韓国は米中対立の中でどのような選択を下すべきだと考えるか。

「(どちらか一方を選択することは)誤った選択だと考える。米国は、他の国々が米中の間で選択することを期待しない。中国は引き続き多くの米国の同盟国の主要貿易国となるだろう。米国は、韓国、日本、欧州連合(EU)など先進民主国家が(米国と)力を合わせて自由民主主義の秩序と法治、人権を守ることを望む。これは『反中』同盟ではない。ルールを守ろうとういことだ」