Go to contents

「家族の悲劇」からバイデンを立ち直らせた2コマ漫画

「家族の悲劇」からバイデンを立ち直らせた2コマ漫画

Posted November. 11, 2020 09:07,   

Updated November. 11, 2020 09:07

한국어

最初の妻、娘、長男をすべて亡くしたジョー・バイデン米前副大統領は、個人的な悲劇を経験するたびに、いつも父親から送られた米有名漫画家・ディック・ブラウンの「2コマ漫画」を見て、心を引き締めたということが、一歩遅れて知られた。漫画キャラクターの赤いひげのバイキング・ヘイガは、船が嵐と雷によって座礁すると、神を恨みながら天に向かって、「どうして私なのか」と叫ぶ。すると神、「なぜ君ではだめか」と聞き返しながら、逆境を受け入れるべきだとアドバイスする、という内容を盛り込んでいる。

英国出身で、現在、米国で活動するジャーナリスト・ピアース・モーガンは、バイデン氏の大統領選挙での勝利が確定した7日、デイリーメールへの投稿を通じて、自分とバイデン氏との5年前のエピソード、この漫画にまつわるバイデン一家の事情を紹介した。

モーガンは、バイデン氏の長男・ボーが2015年、46歳で脳腫瘍によって亡くなったとき、デラウェア州司法長官を務め、父親の後を継いで中央政界への進出が確実とされた有望若手政治家の早い死を惜しむコラムを書いた。ボーは、死に際に父親に対して必ず大統領選挙に出馬するよう要請したことが分かった。当初、2016年に民主党大統領選挙の候補選びに挑戦しようとしたバイデン氏は、長男の死に大きな衝撃を受けてこれを諦めたが、4年後に大統領選挙の候補に出てホワイトハウス入りを目前に控えている。

当時、バイデン氏は、面識のないモーガンに電話をかけて、「大きな借りができた。いつか返すことを願う」と語った。モーガンが、「ボーの死は、あなたの家族だけでなく、米国にとっても大きな損失だ」と話すと、「子供たちを毎日抱いてよ。子よりも大切なものはない」とも語った。

それとともにバイデン氏は、1972年に交通事故で最初の妻・ネイリアと娘ナオミが亡くなったとき、父親のジョー・バイデン・シニア(1915~2002)からこの漫画をもらって、自分を慰めたと打ち明けた。これにより、自分もまた自分に対して「こんなことは、誰にでも、いつでも起こりうる。君が自ら立ち直らなければ、そのことが君を飲み込んでしまうだろう」としながら、心を引き締めたと発表した。

当時、バイデン氏はモーガンに、「長男を失ったが、引き続き前進したい」と語った。また、「いくら大変なことに見舞われても、あなたよりも辛いことを経験するより多くの人々がいることを忘れてはならない。彼らが慰められ、人生の目的を見つけることができるように、彼らに手を差し伸べなければならない」とも強調した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com