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北朝鮮ICBM開発の立役者が「元帥」に昇格

北朝鮮ICBM開発の立役者が「元帥」に昇格

Posted October. 07, 2020 08:08,   

Updated October. 07, 2020 08:09

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が6日、核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)など戦略兵器開発の立役者である李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長と朴正天(パク・ジョンチョン)人民軍総参謀長に元帥の称号を与えた。北朝鮮労働党創建75周年記念日(10月10日)を控え、核とICBM開発を継続する意向を表わしたとみられる。

6日、朝鮮中央通信によると、正恩氏は5日に党中央委員会政治局会議を開き、李氏と朴氏に人民軍元帥の称号を与えた。元帥、副元帥、大将、上将、中将、少将に分かれる北朝鮮軍の将軍階級で最も高い階級に就いたのだ。

大将だった李氏は副元帥を経ずに直ちに元帥に昇格した。大将から元帥にすぐに昇進したケースは、北朝鮮の最高指導者を除いて李氏が唯一。正恩氏の執権以来、核やミサイルなど戦略兵器開発を主導してきた李氏は、昨年12月に党中央委副委員長に就いた後、今年5月に中央軍事委副委員長、8月に政治局常務委員に就任し、超高速昇進を繰り返した。

砲兵司令官出身の朴氏も、今年4月に政治局委員に就いた後、5月に金秀吉(キム・スギル)総政治局長(大将)を抜いて副元帥に昇進し、軍最高実力者になった。世宗(セジョン)研究所北朝鮮研究センターの鄭成長(チョン・ソンジャン)センター長は、「戦略兵器を開発する李氏と戦略兵器配備運用を指揮する朴氏を元帥に昇格させたことは、戦略兵器の実戦配備と運用にさらに集中するという意味」と分析した。

正恩氏は今回の政治局会議で、来年1月初めに開催される第8回党大会を控え、「80日戦闘」を行うことを決めたと、朝鮮中央通信が伝えた。「80日戦闘」は、一定期間、国家資源を総動員して短期間に成果をあげる速度戦方式。北朝鮮が2016年の第7回党大会前後に「70日戦闘」と「200日戦闘」を行って以来4年ぶりに速度戦を強調したことは、北朝鮮の経済難がそれだけ深刻であることを示唆する。


權五赫 hyuk@donga.com