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鄭銀敬庁長と奉俊昊監督、タイム誌の「影響力のある100人」に選ばれる

鄭銀敬庁長と奉俊昊監督、タイム誌の「影響力のある100人」に選ばれる

Posted September. 24, 2020 08:17,   

Updated September. 24, 2020 08:17

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鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長と奉俊昊(ポン・ジュノ)映画監督が23日、米時事週刊誌タイム(TIME)から「2020世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)関連人物が大勢選ばれた中、各国防疫首長のうち、米新型コロナ対応を主導する米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長と鄭庁長が名前を連ねたのだ。

タイムは、この日発表した「世界で最も影響力のある100人」のリーダーの分野に、鄭庁長とドナルド・トランプ米大統領、習近平中国国家主席、ドイツのメルケル首相など22人を選んだ。タイムは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が送った鄭庁長の紹介文も一緒に載せた。

文大統領はこの文で、「韓国に初の新型コロナ感染者が発生したとき、氏は政府を代表して国民の前に立った」とし、「オープンマインド、透明性、民主性の原則を持って防疫の最前線で国民と率直なコミュニケーションを取り、K防疫を成功に導いた」と述べた。さらに「アルベール・カミュの小説『ペスト』で、医師のリウーは、『ペストと戦う唯一の方法は誠実さだ』と語った」とし、「鄭庁長の誠実さこそ、世界各地でコロナと対抗する数々の『鄭銀敬』たちに、そしてポストコロナ時代を切り開いたすべての人類にインスピレーションを与える話だ」と書いた。

文大統領の紹介文はタイムの要求に応じたものだと、大統領府は明らかにした。選ばれた100人の紹介文の中で現職大統領の文は、文大統領が唯一だ。大統領府の関係者は同日、鄭庁長の選定と関連して「K防疫が、全世界が見習うべき模範として認められたことを確認したことに意味がある」と語った。選ばれた100人には、鄭庁長とファウチ所長などと一緒に、ボニー・カスティーヨ米看護師連合委員長、米救急看護師・エイミー・オサリバン、新型コロナ関連の初期対応を巡って議論を巻き起こした世界保健機関(WHO)のテドロス事務総長などの新型コロナ関連人物が大挙して名を連ねた。

しかし、大統領府が同日、タイムの公式発表前に鄭庁長の100人選定ニュースをブリーフィングする過程で、「鄭庁長は韓国人では唯一選ばれた」と明らかにして論議が起きた。同日選ばれた100人には、映画「パラサイト」で世界映画祭を総なめした奉俊昊(ポン・ジュノ)監督もアーティスト分野に名を連ねたからだ。

一部では、大統領府がK防疫の成果を強調しようとして、適切に事実関係を確認せず発表を急いだのではないかという指摘も出ている。文大統領は、奉監督が2月のアカデミー賞授賞式で監督賞など4部門を受賞した直後、奉監督を大統領府に招いてパラサイト映画に登場するラーメン料理である「チャパグリ」を共に食したことがある。奉監督の紹介文は、彼の映画「雪国列車」に出演した俳優・ティルダ・スウィントンが書いた。氏は奉監督について「新しい太陽のような情熱的な映画界の先駆者として浮上した映画製作者」と紹介した。

論議が起きると、大統領府の関係者は、「二日前にタイムに確認した結果、鄭庁長が唯一の韓国人だという最終的な回答を受けており、タイムが100人の名簿を公開しておらず、大統領府側では確認するすべがなかった」と釈明した。それとともに、「奉監督が含まれていることは、タイムの記事を見て分かった」とし、「奉監督が選ばれたことは非常に喜ばしいニュースであり、お祝いの言葉を伝える」と話した。

一方、防弾少年団(BTS)は、アーティスト部門で選ばれたポップスター・ハルゼー(Halsey)を紹介する文を書いた。ハルゼーは、BTSの「小さなもののための詩(BoyWithLuv)」のフィーチャリングボーカルとして参加するなど、BTSとも複数回呼吸を合わせた。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com