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世界77位の富豪コーエン氏、MLBメッツの新オーナーに

世界77位の富豪コーエン氏、MLBメッツの新オーナーに

Posted September. 16, 2020 08:54,   

Updated September. 16, 2020 08:54

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ニューヨーカーたちに最も人気のあるメジャーリーグチームはどこだろうか。以前は疑う余地もなく、ニューヨーク・ヤンキースだった。しかし最近のファン支持率調査ではニューヨーク・メッツがヤンキースを上回る時が度々ある。ヤンキースは相変わらずワールドシリーズ(WS)最多制覇チーム(27回)だが、2009年以降は優勝トロフィーがない。それだったら、「愛される負け組」メッツを応援すると答えるニューヨークのファンが増えたのだ。

ヘッジファンドで資産を築いたスティーブ・コーエン氏(64)は、そういう一時的なファンとはわけが違う。メッツの以前の本拠地だったシェイスタジアムから近いロングアイランドで生まれたコーエン氏は、子供の時からメッツファンとして育った。コーエン氏は、メッツファンの中では最高の富豪でもある。米経済誌フォーブスによると、コーエン氏は世界77位の大富豪だという。同誌は、コーエン氏の資産を約139億ドル(約16兆4000億ウォン)と推定した。これだけの資産を保有するファンなら、自分が愛するメジャーリーグチームの買収を夢見てもおかしくないことだろう。

コーエン氏は、その夢に向かって大きく近づいた。メッツは15日、「現在のオーナーのウィルポン家、カッツ家とコーエン氏が球団買収交渉を終えた」と発表した。球団は、合意内容は公開しなかったが、スポーツ専門チャンネルESPNは、コーエン氏が球団資産の95%を23億500万ドル(約2兆7800億ウォン)で買収すると報じた。2018年にアメリカンフットボールリーグ(NFL)のカロライナ・パンサーズの買収価格(22億ドル)を超える北米プロスポーツでは過去最高の買収額だ。

あとは最後の手続きだけが残った。メジャーリーグ球団のオーナー30人のうち23人の同意を得て、初めて真のメッツのオーナーになることができる。この手続きを通過すれば、コーエンはメジャーリーグで最高の資産家オーナーというタイトルを得ることになる。


黃奎引 kini@donga.com