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米、金正男氏暗殺容疑の北朝鮮の男らを起訴

米、金正男氏暗殺容疑の北朝鮮の男らを起訴

Posted September. 14, 2020 08:19,   

Updated September. 14, 2020 08:19

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米司法省が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)鮮国労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏を暗殺した事件の容疑者だった北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル氏を北朝鮮制裁の違反容疑で起訴した。

 

米司法省は11日、リ氏と彼の娘のリ・ユギョン、マレーシア人のガン・チー・リム氏を起訴し、逮捕状を請求したと明らかにした。リ氏は、正男氏が2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で化学兵器の神経剤「VX」の攻撃を受けて死亡した時、容疑者の1人として逮捕されたが、証拠不十分で釈放された。ただし、米司法省は、リ氏に対する起訴は正男氏暗殺事件とは無関係だと付け加えた。

 

司法省によると、リ氏はマレーシアの実業家を装って活動し、北朝鮮のために資金洗濯や物品調達をした疑いを受けている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、リ氏が数万ドル相当のヤシ油や石鹸などを北朝鮮軍が統制する貿易会社に輸出できるよう助け、イタリア産ワイン5万本(25万ドル相当)を調達し、北朝鮮指導部やエリート層に渡すなど、北朝鮮制裁を違反したと報じた。リ・ユギョン氏は父親のために通訳をし、ガン・チー・リム氏は彼らを手助けしたという。

リ氏は、正男氏暗殺事件の容疑者として逮捕されたが、容疑を否認し、釈放後、マレーシアからの退去処分を受けた。米司法当局がリ氏の身柄を確保することは現実的に容易ではないとみられる。

米連邦検察は、これとは別に、北朝鮮制裁を違反して北朝鮮と取引した中国の通信機器メーカー、ZTEの偽装会社とZTEの職員に対して100万ドルを差し押さえる方針だ。ZTEの元職員のリ・シチュン氏は、ZTEの偽装会社を利用して携帯電話の装備などを北朝鮮に調達し、少なくとも1500万ドルの資金を米金融システムを利用して北朝鮮と取引したことが分かった。


兪載東 jarrett@donga.com