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緊張感を高める一方で営業所被害を軽減する「アップグレード2.5」バージョンを

緊張感を高める一方で営業所被害を軽減する「アップグレード2.5」バージョンを

Posted September. 12, 2020 08:43,   

Updated September. 12, 2020 08:43

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新型コロナウィルス感染症の新規感染者が昨日100人台後半に再び増加して、首都圏における社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)ステップ2.5の緩和に赤信号が灯った。防疫当局が2週間続いてきたステップ2.5を延長するかどうかを、今週末に決定することにしている中、コロナの火種がなかなか抑えられない状況となっている。

当局基準によると、2週間の一日平均国内発生感染者数が50~100人であれば2段階、100人~200人以上であれば3段階であるが、現在の2.5段階の距離置きを緩和するには首都圏の感染者の推移が十分に減っていない。「感染源が分からない患者」の割合も、10日基準で22.9%で、防疫当局目標値(5%)の4倍を超えて「静かな感染」によってどこが開けられるか分からない状況となっている。ソウル・セブランス病院、江原(カンウォン)大学病院などの大学病院でも、小規模集団感染が確認された。

こんな中、疾病管理本部は今月9日、「ステップ2.5の緩和は遠くない」という早まった楽観論を出して、ただでさえコロナによって疲労感を感じる国民の気持ちを緩ませた。当局が漢江(ハンガン)公園内の密集地域を統制すると、市民たちは統制線の外で飲み会を開くなど、1ヵ所を締めつければ、他の所に集まる風船効果まで現れている。

それでもステップ2.5の緩和を心配している理由は、経済を無視できないからだ。コロナ事態が8カ月間続いたことで、小商工人、自営業者らは限界状況に直面している。特に高リスク業種に分類されて営業が中止となった業種は、「コロナによって死んでも、餓死しても」とため息が出る状況に追いやられている。

しかし、下手な緩和措置は誤ったメッセージを発信して、社会的緊張感が一緒に緩む可能性がある。防疫基準になかったステップ2.5という概念を作ったように、漢江公園での飲酒などの緩んだ行動についてはさらに手綱を引き締めるものの、自営業者らの生計がかかった営業停止措置は緩和するなど、ステップ2.5でも柔軟性を発揮するアップグレードバージョンも可能である。フィットネスクラブのように登録した会員が利用する健康関連施設は、厳格な管理を前提に営業を再開させて、市民が一定レベルの健康とストレス管理ができるようにすることも必要だ。営業は許可するものの、換気、面積当たりの利用人数の制限、マスク着用などの防疫上の注意を強化し、違反が摘発される時は「告発」をするなどの方策が可能だ。

コロナとの戦いは長期戦だ。状況に合わせて柔軟性を発揮しながら、防疫と民生経済という二兎をつかまなければならない。また、約2週間後に迫った秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句) にどうすべきかについて、国民は途方に暮れている。当局は、秋夕移動に関する勧告案を一日も早く用意しなければならない。