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ジョコビッチがまさかの失格、コートチェンジ中に打ったボールが線審を直撃

ジョコビッチがまさかの失格、コートチェンジ中に打ったボールが線審を直撃

Posted September. 08, 2020 09:00,   

Updated September. 08, 2020 09:00

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男子テニスの世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)は首を横に振った。対戦成績3戦全勝の世界ランク27位のパブロ・カレノブスタ(29=スペイン)に、自身がサーブのゲームを落として第1セットのゲームスコアが5-6となり、ややもすれば第1セットを落とすピンチに追い込まれた時だった。コートチェンジのために動いていたジョコビッチは、地面を凝視したまま、自身のポケットに残っていたボールを出してラケットでベースラインに向かって打った。

次の瞬間、「アッ!」と悲鳴が聞こえた。無観客で実施され、静まり返っていた競技場に静けさを破る悲鳴。ジョコビッチが何気なく打ったボールが12メートルほど飛んで、コートの後ろに立っていた女性の線審の首に当たったのだ。黒色のマスクを着用していた線審は、そのまま倒れ込み、息が苦しいように何度か苦し声を出した。当然、ジョコビッチは意図したことではないという身振りをしながら線審に近づいたが、すでにこぼれた水だった。

ジョコビッチが全米オープンの男子シングルス4回戦で失格となり、通算18度目の四大大会タイトルに向けた道のりを終えた。ジョコビッチは線審が治療を受ける間、主審に状況を説明し、善処を求めたが、結果は変わらなかった。米国テニス協会(USTA)は、「故意に、無謀にボールを打ったジョコビッチに対して、ルールに従って失格を宣言した」とし、「ジョコビッチが失格したため、世界ランキングポイントと賞金も獲得できない」と発表した。当時状況を現場で見守ったフリーランサー記者のベン・ロベンベルト氏は、試合後にソーシャルメディア(SNS)に「ジョコビッチは審判に『線審のケガは大きくない。病院に行く必要はない。本当に、こんなことで失格させるのか。四大大会だし、自分のキャリアがあるのに…』と話した。こういう状況を、(ジョコビッチは)過小評価した」と投稿した。

この失格で、ジョコビッチは今季26連勝の記録と昨年から続いた29連勝も止められた。世界1位が四大大会で棄権負けしたのは初めて。ジョコビッチの失格で今大会は男子テニスの「ビッグ3」が全員消えた。これに先立ち、世界2位のラファエル・ナダル(34=スペイン)は新型コロナウィルス感染症を憂慮して不参加し、世界4位のロジャー・フェデラー(39=スイス)は膝の負傷で欠場した。

ジョコビッチは、「故意ではなかったが、大変間違った行動だった。今回のことを選手として、一人の人間として成長する契機にしたい」とSNSに反省の気持ちを書き込んだ。一部では、2009年の全米オープンでセリーナ・ウィリアムズ(39)がフットフォルトを指摘した線審の首にボールを押し込むと脅して試合終了となり、マッチポイントペナルティを受けた例などに触れ、ジョコビッチに下された懲戒が過酷だと言う声も出ている。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com