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日本誌「コロナ完治者の87%が後遺症に苦しむ」

日本誌「コロナ完治者の87%が後遺症に苦しむ」

Posted September. 08, 2020 08:24,   

Updated September. 08, 2020 08:24

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新型コロナウイルス感染症は、完治後も疲労感、呼吸困難などの深刻な後遺症を引き起こすことが分かった。

日本のニュース週刊誌アエラ(7日)によると、イタリア・ローマにあるバチカンカトリック大学附属病院は、新型コロナで入院していた感染者の中から完治して退院した143人の健康状態について調査した。新型コロナの症状が現れて2ヶ月が過ぎた後、完全に症状がなくなった人は18人(13%)だけで、87%は後遺症に苦しんでいた。後遺症がある人のうち55%は、3種類以上の後遺症に苦しんでいると答え、1~2種の後遺症を持つ人は32%だった。

コロナの後遺症(複数回答)として最も多く挙げられたのは、疲労感(53%)だった。続いて呼吸困難(43%)、関節痛(27%)、胸の痛み(22%)の順だった。嗅覚や味覚障害という回答もあった。

後遺症は、他の国でも確認された。アエラは、「中国、フランスなどでは、患者の多くが肺機能が低下して退院後も呼吸が苦しいと訴えた」と報じた。

アエラは、2002年から2003年にかけて流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の研究事例を伝えながら、新型コロナが長期的に後遺症を引き起こす可能性も提起した。香港大学の医師らがSARSに感染し、完治してから6ヶ月が過ぎた110人を調べたところ、調査対象の30%からはX線検査で肺に異常が見つかった。完治後2年が経過した後も、肺機能が正常に戻らない人は20%だった。また完治者の中でも約20%は、2年後うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような精神的後遺症まで患ったことが分かった。

アエラは、「(新型コロナ、SARSなどの)ウイルス感染によって肺炎が起きたときは肺胞が損傷して、呼吸困難を引き起こす可能性がある」と分析した。また、「高齢者は、新型コロナによって精神的後遺症も患いかねない」とし、長い入院、隔離生活によってせん妄(幻覚などの意識障害)が生じる可能性があると診断した。英国民保健サービス(NHS)によると、高齢患者の25%は、退院後3ヶ月が経ってもせん妄が残り、20%は6ヶ月後もせん妄症状が残った。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com