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贋作として倉庫に放置されたレンブラントの絵は本物の可能性

贋作として倉庫に放置されたレンブラントの絵は本物の可能性

Posted September. 03, 2020 07:42,   

Updated September. 03, 2020 07:42

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17世紀、オランダの代表的画家・レンブラントの贋作とされて、数十年間、博物館の倉庫に保管されていたはがきサイズの絵「ひげを生やした男の頭(Head of a Bearded Man・写真)」がレンブラントの作業場から出てきたことが確認された。これにより、贋作ではない可能性も非常に高くなった。

先月30日(現地時間)、英紙ガーディアンは、英オックスフォード大学アシュモレアン博物館の北欧アート担当学芸員・アン・ヴァン・キャンプの言葉を引用して、「ひげを生やした男の頭」が偽作ではない可能性が高いと報じた。この作品は、1951年アシュモレアン博物館に渡ってきたが、1981年、レンブラントの作品に精通した「レンブラントリサーチプロジェクト」が偽作だと判断した。レンブラント死後の17世紀後半に描かれたものと判断されるという理由からだった。以後この作品は40年近く、博物館の地下倉庫に放置された。

しかし、2015年、ヴァン・キャンプは、この作品が典型的なレンブラント作品の特徴を見せていると判断して、年輪年代学者であるピーター・クラインに分析を依頼した。クラインは、作品の木枠がレンブラントの絵画「アンドロメダ(Andromeda Chained to the Rocks)」に使われた木枠と同じバルト地域のオークの木に由来したことを明らかにした。博物館側は、レンブラントが直接この絵を描いたのか追加調査を行う予定だ。

アシュモレアン博物館は、11月まで開く「初期レンブラント(Young Rembrandt)」の展示会にこの作品を披露する予定だ。


金哉希 jetti@donga.com