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分裂した国の運命

Posted September. 01, 2020 14:54,   

Updated September. 01, 2020 14:54

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白人が北米大陸に上陸したとき、ここには数千万人のアメリカインディアンが住んでいた。南北戦争後、ゴールドラッシュとインディアン戦争が始まる前に、すでに数百万人のインディアンがわずか一握りの白人入植者たちに押されて、東部地域から押し出された。白人の武器がいくら優れていたとしても、インディアンの無力な敗北は不思議とも言える。白人がもたらした伝染病によって全滅したという説もあった。

ウイルスが決め手だったとしても、インディアン社会の社会的政治的要因も無視できない。ジェファーソン大統領時代、西部地域の探検のためにルイス・クラーク探検隊が派遣された。この探検隊にサカガウィアというインディアン女性一人が参加した。彼女はショショーニ族で、幼い頃周辺のインディアン部族に拉致されて白人に売られた。驚くべきことに、探検隊は偶然彼女の故郷に進入し、彼女は兄、友人と奇跡のような再会をする。

ショショーニ族は脆弱な部族で、山に隠れて暮らしていた。一方、スー族は恐れを知らない強大な部族だった。後のインディアン戦争時に、スー族は抗争の中心となり、ショショーニはやさしいインディアンと伝えられた。

アメリカインディアン社会は、統合された国がなかった。部族は互いに対立し、弱い部族は徹底的に弾圧された。これが白人が簡単に勝利できた理由だ。考えてみればシーザーがわずか15の軍団でガリアを征服できた理由も同じだ。

レーニンは、国とは支配階級が被支配階級を支配するために作った機構に過ぎないと語った。この言葉は、裏返せば、正義の階級による正義の独裁を擁護する理論になる。それは違う。国の本当の機能は統合だ。内的に差別と不均衡を完全に解消した国はこれまで存在しなかったが、1次的目的は統合で、ここで失敗した国は滅亡した。

今、韓国政府は分裂に味をしめている。敵味方の色分けが度を越えており、なかった対立まで作って国民同士を戦わせる。これは本当に危険なことだ。百年間建っていた建物も、破壊するのは一日で十分だ。