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「ノーベル賞を目指して」 KAISTに676億ウォンを寄付

「ノーベル賞を目指して」 KAISTに676億ウォンを寄付

Posted July. 24, 2020 09:11,   

Updated July. 24, 2020 09:11

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「KAISTで国内初の科学分野のノーベル賞の受賞者が出ることを願います」

80代の女性実業家が生涯をかけて築いた財産を研究基金として使ってほしいと、KAISTに寄付しながら口にした言葉だ。イ・スヨン・クァンウォン産業会長(83)は23日午後、KAIST大田(テジョン)本院で676億ウォンの価値の不動産を拠出した。現在KAIST発展財団の理事長として、寄付の率先を示した。

イ会長の寄付は今回が三度目だ。2012年に80億ウォン、2016年に10億ウォンの価値の米国の不動産を遺言で贈与したのに続き、3度目となる。これで寄付は766億ウォンで、KAISTのこれまでの寄付者の中で断然最高だ。これまでの最高寄付は、故リュ・グンチョル博士(漢方医学)が2008年に出した578億ウォンだった。

京畿(キョンギ)女子高とソウル大学法学部を卒業したイ会長は、1963年からソウル新聞や韓国経済新聞などの日刊紙の新聞記者として活動した。記者として勤務しながら、京畿安養(アンヤン)に低価格の広い土地を購入して、豚と牛を飼ったが、近くに京仁(キョンイン)高速道路のインターチェンジ(IC)ができたことで、財産が大きく増えた。以後、砂を採取して売る事業を始めて、大金を稼いだという。氏は自伝で、「短い期間でかなり多くのお金を稼いだ」と振り返った。1988年に不動産専門企業である今のクァンウォン産業を立ち上げて、現在会長を務めている。

2012年の初寄付を皮切りに、KAISTとの縁ができた。当時、寄付決心を固めることになったのは、徐南杓(ソ・ナムピョ)KAIST総長のためだった。氏は、「たまたまテレビをつけて、徐総長の短いインタビューを見て、その真心が伝わり、その場で寄付を決心した」と自伝で伝えた。

イ会長は、「長い間、近くで見てきたが、KAISTは韓国の発展はもとより、人類に貢献できる最高の大学だという信念を持つようになった」と説明した。韓国の産業化と工業化の過程を目撃した氏にとって、最も緊急かつ重要なのは科学技術だった。世界的なリーダーである三星(サムスン)電子半導体分野の修士・博士研究員の25%がKAIST出身という点に、彼女は魅了された。

KAISTは、イ会長の寄付金で「イ・スヨン科学教育財団」を設立して、「KAISTシンギュラリティ(singularity)教授」の育成事業を積極的に推進すると明らかにした。シンギュラリティ教授は、科学知識のパラダイムを変えたり、人類の難題を解決する研究、独創的な科学的知識と理論を確立できる研究に邁進する教授をいう。選ばれれば、10年間の任用期間の研究費の支援を受け、論文・特許中心の年次業績評価も猶予される。

KAISTの申成澈(シン・ソンチョル)総長は、「一生血と汗で築いた財産を惜しみなく出したイ会長の決断に敬意を表する」とし、「その意を受けて、世界トップクラスの科学者を輩出するために継続的かつ安定的な研究環境を造成したい」と語った。


池明勳 mhjee@donga.com