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ジョン・ラーム、PGAツアー4勝目 世界ランキング1位に

ジョン・ラーム、PGAツアー4勝目 世界ランキング1位に

Posted July. 21, 2020 07:46,   

Updated July. 21, 2020 07:46

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深いラフに埋もれていた白いボールが姿を現した。ホールまで約10メートルですくい上げたショット。グリーンに落ちたボールは、滑り転ぶようにして16番(パー3)のカップに沈んだ。単独首位を走っていたジョン・ラーム(26=スペイン)はチップインバーディーを決めると、5回も拳を振りながら歓声をあげた。3打差でラームを追い上げながらパットを準備していたライアン・パーマー(44=米国)は無念の笑みを浮かべながらラームの拳に自身の拳を当てた。

しかし「今年のショット」に選定されるほどの名場面を演じた喜びは、そう長く続かなかった。16番でチップショットを準備する過程で、ボールが微妙に動かすところがテレビ中継映像で、遅れて指摘されたのだ。ボールを元に戻さないでプレーしたことによる2罰打が科され、このホールのスコアはバーディーではなくボギーとなった。

だが、優勝には問題なかった。ラームは20日、米国オハイオ州ダブリンにあるミュアフィールド・ビレッジGC(パー72)で行われた米男子ツアー(PGA)メモリアル・トーナメント4日目に3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで1オーバー72をマークし通算9アンダー279で優勝した。2位パーマーを3打差で振り切った。

世界ランキング2だったラームは、今大会優勝でランキングポイントを9・0957点とし、自身初の世界ランキング1位になった。ラームは、「こんなに早く世界1位になったことが信じられない。とても特別な感情で、しばらくはこれを楽しみたい」と話した。

ラームのプロでビューから4年27日で世界1位となったが、これはタイガー・ウッズ(45)、ジョーダン・スピース(27=以上米国)に次ぐ史上3番目のスピード記録。今年1月のファーマーズ・インシュランス・オープンで準優勝、2月のWGCメキシコ選手権で3位タイに入り世界ランキングを2位まで上げたラームは、ローリー・マキロイ(31=北アイルランド)を抜いて最も高い地位に到達した。スぺイン人では1989年のセベ・バレステロス以来31年ぶりで2人目の世界一だ。ラームは、「セベ・バレステロスと共にスペインゴルフの歴史に生をを刻むことになるなんて、信じられない」と感想を語った。

ラームは、PGAツアー通算4勝目で個人通算10勝目を達成し、優勝賞金167万4000ドル(約20億ウォン)を獲得した。また、PGAツアーで初勝利を挙げた2017年のファーマーズ・インシュランス・オープンをはじめ、2018年のキャリアビルダー・チャレンジ、2019年のチューリッヒ・クラシックのお優勝など4年連続のPGAツアー優勝も達成した。昨年12月に結婚した妻と優勝の喜びを分かち合ったラームは、この日、家族二人が新型コロナウィルス感染症で亡くなったことを公開し、「母や祖母ら残った家族のために優勝することができて幸せだ」と語った。

約5ヵ月ぶりPGAツアーに復帰したタイガー・ウッズは通算40位(6オーバー、294)で大会を終えた。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com