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セルトリオン「9月からコロナ治療剤を生産」

セルトリオン「9月からコロナ治療剤を生産」

Posted July. 21, 2020 07:47,   

Updated July. 21, 2020 07:47

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セルトリオンは9月から、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の抗体治療剤の商業生産を開始すると発表した。臨床結果とは関係なく、まず生産に入り、臨床第2相の試験結果で有効な結果が出ればすぐに緊急使用承認の手続きを踏んで、早期商用化に乗り出すという。

セルトリオングループの徐廷珍(ソ・ジョンジン)会長は20日午前、オンライン記者懇談会でこのように明らかにし、「臨床試験に力を注いで、最短時間で商業化するのが目標だ」と語った。セルトリオンが開発している新型コロナの抗体治療剤は17日、食品医薬品安全処からの臨床第1相試験の承認を受けて、50人を対象に今週被験者に対して最初の投与を開始する。一ヶ月ほどの臨床第1相試験を終えた後、200〜300人を対象にした第2相、2000〜3000人を対象にした第3相を終えて、来年上半期の商用化を目指している。

徐会長は、「もし、臨床第2相までに導出された結果で、安全性と有効性が両方確認されれば、緊急使用承認も申請したい」とし、「緊急使用承認や来年上半期の最終承認が下りれば、迅速に物量を供給できるように、9月から松島(ソンド)の第1工場で抗体治療剤の生産を開始する」と説明した。

徐会長はまた、「新型コロナは、既に全世界に広がっており、治療薬が開発されても、全世界に普及して完全に終息させるのは現実的に難しい」としながらも、「セルトリオンは開発費と製造コストを下げて、抗体治療剤を開発するどの会社よりも安価で提供したい」と明らかにした。

一方、徐会長は、今年初めに発表した「年末引退計画」についても、変わらないという立場を明らかにした。氏は、「今年末までに新型コロナの治療剤開発を指揮し、来年には後輩が引き継ぐことになるだろう」と語った。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com