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キム・ユビン独奏会「フレンチナイト」

Posted July. 21, 2020 07:48,   

Updated July. 21, 2020 07:48

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キム・ユビン。フルート奏者。23歳。4年前19歳の時、ドイツのベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席フルート奏者に選ばれ、翌年終身首席になった。同年輩の世界のフルート界の先頭グループに立った彼が、光復節の来月15日午後5時、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のTLiアートセンターで独奏会「フレンチナイト」を開催する。プログラムを見ると、フランスのフルート音楽特有の繊細な感覚が生きており、フルート専攻の学生が必ず通るコベール、シャミナード、フォーレ、ヴィドールの曲が選ばれた。

「フランスではレベルの高い演奏者がリサイタルの舞台で披露する作品でしょう。韓国では学生の時に軽い気持ちで通過するので残念です。本物のフランスのフルート音楽が持つ音色から技術まで、見せられる限りお見せしたい」

 

1部では、甘美なゴベールの「マドリガル」でムードをつかみ、シャミナードの「小協奏曲」で華やかに仕上げる。2部では音楽ファンに耳慣れたメロディーであるフォーレの「パヴァーヌ」で始め、彼が「世の中のすべての音楽の中で最も愛する曲」であるフォーレの幻想曲を経て、技巧的なヴィドールの組曲でフィナーレを飾る。

 

彼は、交響楽団のダブルベース奏者の父親から音楽への愛を受け継いだ。母親がフルートを習っていた音楽学院について行き、フルートにはまった。その後「神童」と呼ばれ続けた。16歳の時にフランスに渡り、リヨン高等音楽院学士、パリ高等音楽院修士課程を卒業し、2015年にチェコ・プラハの春国際コンクールで優勝した。

彼にも今年は順調ではなかった。彼が属するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団が3月末、すべての日程を取り消すようベルリン州政府の指示を受けた。様々な国籍の団員が数日後に自国に戻った。舞台が再開され「半数以上が親世代」の団員に会う日を待っている。

20代で名門楽団のフルートパートを代表するということはどんな気持ちだろうか。「楽団は雰囲気が非常に自由ですが、皆が差別は意識的に避けています。首席なのでリーダーシップがなければならず難しい地位です。主張がはっきりしていなければならず、説得しなければなりません。でも何の問題もありませんでした。性格と合っているようです」

ヴァオリニストのキム・スヨンがこの楽団のコンサートマスター。「以前は面識はありませんでした。とても親切で、カリスマもあり、韓国人がコンサートマスターを務める楽団の中心でフルートを演奏することを誇りに思います」

ザルツブルク・モーツァルテウム大学の最高演奏者課程を卒業し、ベルリン国立音大のフルート伴奏の講師を務めたピアニスト、ソン・ヘリンが共演する。4万ウォン。031-779-1500。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com