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一家3代28人がコロナ感染、米ロスに「悲劇の家族」

一家3代28人がコロナ感染、米ロスに「悲劇の家族」

Posted June. 30, 2020 08:36,   

Updated June. 30, 2020 08:36

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「パパ、治らないかもしれない」

新型コロナウイルスに感染した後、深刻な呼吸困難で救急車に乗せられた息子が、父親に残した言葉だ。この言葉が、親子の最後の会話になった。新型コロナウイルスに感染した父親が先に死亡したためだ。

米カリフォルニア州ロサンゼルスで、一家3代が新型コロナウイルスに感染し、親戚まで含め何と28人の感染者が出たと、CNN放送などが28日(現地時間)、伝えた。新型コロナウイルスが急速に拡大している米国の現実を端的に示す。

先月、リチャード・ガレイさんが頭痛、高熱、鼻水など新型コロナウイルスの症状が出てから悲劇が始まった。ガレイさんの父親も同様の症状が現れた。親子は今月初め、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。

その後、2人は家族に感染させないために自宅で隔離を始めた。ガレイさんは、「隔離を始めた時は勝ち抜けると思って笑うこともあった」と話した。しかし、その後、親子は呼吸と食事が困難になった。特に父親は貧血で食事をすることができず、薬もまともに飲めなかった。ガレイさんに先に深刻な呼吸困難が襲い、病院に緊急搬送された。一人残された父親の状態は急速に悪化し、20日後に目を閉じた。家族が父親の60歳の誕生日を祝って1ヵ月後に起こった。

これで終わらなかった。ガレイさんの母親、2歳を含む彼の3人の子ども、彼の兄弟、妊娠中の妻の姉など一家族28人が相次いで陽性判定を受けた。ガレイさんは父親が亡くなった日、母親が病院に来て、窓越しに顔は見たが接触せず、家族で集まることもなかったという。家族の1人が他の場所で新型コロナウイルスに感染した後、相次いで感染が起こったと推測している。


任寶美 bom@donga.com