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「ゴキブリ大統領を捕まえろ」 ベラルーシで「スリッパデモ」

「ゴキブリ大統領を捕まえろ」 ベラルーシで「スリッパデモ」

Posted June. 25, 2020 08:18,   

Updated June. 25, 2020 08:18

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旧ソビエト連邦構成国だったベラルーシで、26年間政権の座にいるアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)をゴキブリと呼ぶデモ隊が、スリッパを持って街頭に出た。8月9日の大統領選を控え、「ゴキブリのように大統領を捕まえよう」という意味だと、英紙エコノミストなどは伝えた。

 

「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は1994年に初代大統領に当選し、6回目の大統領選を控えている。CNNは、ルカシェンコ氏がソ連の情報機関KGBのような秘密警察を運営し、野党要人やメディアを弾圧し、批判を受けてきたと伝えた。

スリッパデモは、人気ユーチューバーのセルゲイ・ツェハノフスキー氏から始まった。コメディアン出身のウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とよく比較されるツェハノフスキー氏は、先月「ゴキブリを終わらせる」と宣言し、大型スリッパを車の上に載せて市民に会う映像を公開し、反響を得た。

しかし数日後、ベラルーシ警察はツェハノフスキー氏の自宅から90万ドル(約10億8000万ウォン)が発見され、外国政府と内通していたとし、ツェハノフスキー氏を逮捕した。その後、ツェハノフスキー氏の妻が大統領候補に立ち、市民数千人が支持声明した中、一部はスリッパを手に持って街頭に出てきたと、同紙は伝えた。

18日には有力な大統領選候補とされる元銀行頭取のヴィクトル・ババリコ氏が彼の息子と共に逮捕された。ベラルーシでは大統領候補に登録するには10万人の署名が必要だが、ババリコ氏は42万人に署名を受けるほど支持層が厚い。

 

ルカシェンコ氏は激しい反発に直面するたびにポピュリズムと抑圧政策で独裁を維持してきた。外信は、今回のデモには過去とは違って中産層も多く含まれていると指摘した。ただし世論調査が禁止され、正確な支持率は分からない。

ルカシェンコ氏は新型コロナウイルス感染症を「精神病」と呼び、「ウォッカを飲んで、トラクターを運転し、サウナに入ってコロナを予防せよ」と言い、批判を受けた。


丘佳仁 comedy9@donga.com