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北朝鮮、宣伝放送用の拡声器を3日で撤去…韓国非難記事も削除

北朝鮮、宣伝放送用の拡声器を3日で撤去…韓国非難記事も削除

Posted June. 25, 2020 08:18,   

Updated June. 25, 2020 08:18

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北朝鮮が非武装地帯(DMZ)付近に再設置した拡声器の一部を3日で撤去する様子が軍当局に24日、捉えられた。金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の4日の韓国に対する非難談話後、敵対的な世論形成を主導した北朝鮮の対外宣伝メディアは24日、韓国に対する非難記事約10件を突然削除した。金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の韓国への軍事行動計画の保留決定により、韓国への攻勢の動きが一斉に転換されたのだ。

24日、軍消息筋によると、北朝鮮は同日午前から江華(カンファ)、鉄原(チョルウォン)、平和展望台付近に再設置した約10個の拡声器を撤去した。北朝鮮は21日午後から前線で拡声器を組み立て、23日までに約20ヵ所に拡声器を設置したという。特に、黄海道(ファンヘド)の峰火山(ポンファサン)付近に設置された拡声器が迷彩ネットや防水シートと見られるもので覆われ、韓国に向けた放送が迫っているという観測も流れていたが、撤去に踏み切ったのだ。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官も24日、国会法制司法委員会の軍事裁判所業務報告で、「数ヵ所で(撤去を)したので、全て現在確認中」と述べた。

「韓国たたき」の先鋒に立った北朝鮮宣伝メディアは、非難記事を削除した。「朝鮮の今日」、「統一のこだま」、「こだま」などのホームページに同日午前に掲載された13件の非難記事が、半日もたたずに全て削除されたのだ。特に、正恩氏の軍事行動計画の保留指示を伝えた24日の労働新聞には、韓国を非難する記事が姿を消した。ある消息筋は、「正恩氏が今後、中央軍事委員会本会議を開いて再び戦略路線を提示するまでの当分の間、韓国への非難は減るだろう」と指摘した。


李知訓 easyhoon@donga.com · 申圭鎭 newjin@donga.com