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SKエネルギー、密閉空間の有害ガスの無人検知技術を開発

SKエネルギー、密閉空間の有害ガスの無人検知技術を開発

Posted June. 16, 2020 08:30,   

Updated June. 16, 2020 08:30

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SKエネルギーが、精油・石油化学工場の密閉空間に人が直接入らなくても有害ガスの流出を確認できる無人自動検知技術を披露した。デジタル・トランスフォーメーション(転換)を通じて、工場内の安全性と作業効率を高めるという戦略だ。

SKエネルギーは15日、モノのインターネット(IoT)技術を基盤にした「密閉空間のガス検知システム」を開発して、特許登録を終えたと明らかにした。

一般的に、精油・石油化学工場では、タンク、タワー、ドラムなどの密閉設備が多く、内部に有害ガスが発生したかを多数の作業者が毎日複数回、直接測定している。これらの測定作業は時間がかかるうえ、作業者の窒息事故の危険性も高いという指摘を受けてきた。実際、韓国産業安全公団によると、密閉空間での窒息災害により、年平均19人の死者が発生している。災害発生時の死亡率は50%を超えている。

SKエネルギーはこのような問題を解決するために、2017年に技術開発に着手した。密閉した作業場にインターネットに接続されたセンサーを設置して、リアルタイムで有害ガスが残っているかを測定後、これを自動的に外部に送信するシステムを構築した。密閉した作業場にガスが残っていれば、自動的にアラームが鳴って、従業員たちが迅速に避難して対応できるようにした。今年9月から蔚山(ウルサン)コンプレックス(CLX)に無人センサーの設置を開始して、来年までに1万カ所以上の密閉空間を制御できるようにシステムを構築する予定だ。

曺慶穆(チョ・ギョンモク)SKエネルギー社長は、「大規模な産業現場での安全は、いかなることがあっても譲歩できない最優先の価値だ」と語った。


チ・ミング記者 warum@donga.com