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スポーツジムや語学教室…日常のいたるところで感染者

スポーツジムや語学教室…日常のいたるところで感染者

Posted June. 15, 2020 08:29,   

Updated June. 15, 2020 08:29

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ソウル冠岳区(クァンアクク)の訪問販売会社「リッチウェイ」から始まった新型コロナウイルス感染症の感染者が14日、164人(昼12時基準)に増えた。最初の感染者の発生後12日ぶりのことだ。リッチウェイの直接利用者は40人、残りの124人は接触者だ。問題は、リッチウェイに端を発した「n次感染」の様相が以前より危険だということだ。初期は訪問販売業者の特性のせいで、高齢者の感染が多かった。しかし、今は語学教室やスポーツジム、居酒屋など、若者たちが訪れる施設で感染者が出始めている。第2次、第3次感染の輪を断ち切ることに失敗したためだ。

ソウル龍山区梨泰院(ヨンサング・イテウォン)クラブのように集団感染の類型が明確なら、疫学調査が容易だ。しかし最近の拡大ぶりは、このような区別が不可能だ。日常のあちこちの様々な施設に広がり、高齢者と若年層の両方で多くの感染者が出ている。このようになれば、事前防疫が難しい。感染者の発生スピードに追いつけなくなる。さらに一、二件の集団感染「クラスタ」が起これば、首都圏の医療システムは麻痺しかねない。

ソウルと京畿(キョンギ)地域の累積感染者は、それぞれ1000人を超えている。退院患者より新たに入院する患者のほうが増えて、治療中の患者がソウルだけで420人だ。新型コロナウイルス発生後最も多い。この2週間、全体新規感染者も一日平均44.1人にまで上昇した。社会的距離置きに戻る条件の一つは、一日平均50人だ。

専門家らは、数字ではなく拡大ぶりを懸念している。第2次大流行を控えた危険な状況にあることを意味する。高麗(コリョ)大学安山(アンサン)病院感染内科のチェ・ウォンソク 教授は、「50人は科学的で絶対的な基準ではない。それまで待ってから措置を取れば効果を出しにくい」とし、「今の時期を逃せば、深刻な大流行に見舞われかねない」と語った。


全主榮 aimhigh@donga.com