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国内復帰を打診した「バレー女帝」金軟景、年俸やチームなど課題も山積

国内復帰を打診した「バレー女帝」金軟景、年俸やチームなど課題も山積

Posted June. 03, 2020 08:30,   

Updated June. 03, 2020 08:30

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バレーボル「女帝」金軟景(キム・ヨンギョン=32)は果たしてVリーグに帰ってくるだろうか。

女子バレーボール代表主将の金軟景が最近、元所属チームの興国(フングク)生命と韓国バレーボール連盟(KOVO)に国内復帰の手続きを問い合わせたとされ、今後の推移に注目が集まっている。2009年の日本リーグ進出を皮切りにトルコや中国などの海外リーグで10年以上にわたって活躍している金軟景の国内復帰の可能性が具体的な形で表面化したのは初めて。

金軟景は最近、トルコのエジザージュバシュとの2年契約が終わり、自由契約選手(FA)になった。欧州や中国を最優先の新天地として検討してきたが、状況は簡単でない。トルコやイタリアは、新型コロナウィルス感染症の影響でリーグ開幕が不透明だ。ラブコールを送っているチームもあるが、具体的な条件までは示してない。中国も代表チームの日程を中心にリーグが運営されているため、まだ具体的なプランが示されていない。リーグ日程が縮小されれば年俸も削減される可能性がある。

金軟景にとっては最後の機会になるかもしれない五輪も新天地を決める上で重要な要素だ。来年に延期された東京五輪に合わせてコンディションを調整できるかが重要だからだ。金軟景色は、中国上海でトルコ(エジザージュバシュ)に戻る時も、「世界的レベルの選手とプレーしながら五輪に合わせて技量をさらに磨き上げるため」と語った経緯がある。金軟景は最近も、「金銭面はあまり重視していない。できるだけ体調の管理を良くしてもらえて、コンディションの調整に有利なチームを選ぼうと思っている」と話した。新型コロナが世界的に広がっている中、国内ほどコンディション調整に有利な場所もないだろう。

課題も多い。金軟景は海外ではFAだが、国内では任意脱退選手の身分だ。国内への復帰は、元所属チームの興国生命への復帰だけが認められる。年俸の問題もある。金軟景のトルコでの年俸は16~17億ウォンだったとされる。現在国内で女子選手がもらえる最高額は7億ウォンだ。ところが金軟景は最大でもらえるのは6億5000万ウォン(年俸4億5000万ウォン、オプション2億ウォン)だ。これに先立ち、興国生命が双子選手のイ・ジェヨン(年俸4億ウォン、オプション2億ウォン)とイ・ダヨン(年俸3億ウォン、オプション1億ウォン)と契約しながら、オプションキャップ5億ウォンのうち3億ウォンを使い果たしたからだ。各チームに与えられているサラリーキャップ23億ウォンのうち選手3人に70%を超える16億5000万ウォンを支払うのも負担になる可能性がある。残り13選手は相対的に不満を覚える可能性があるからだ。

興国生命の関係者は、「選手本人の意思が何より重要だ。選手から公式な復帰の意向を聞いた上で、具体的に議論を進めることになるだろう」とコメントした。果たしてどんな選択をするだろうか。金軟景は、「遅くても6月末までには(チームを)決めるだろう」と話してきた。


姜泓求 windup@donga.com