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3部リーグで活躍する元オランダユース代表、ジェリー・ファン・エビック

3部リーグで活躍する元オランダユース代表、ジェリー・ファン・エビック

Posted June. 02, 2020 09:22,   

Updated June. 02, 2020 09:22

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「自分が韓国でプレーすることがオランダでは話題になっているそうです」

オランダのU-17代表とU-19代表出身という華麗なキャリア。しかし韓国プロリーグの1部や2部でもない3部リーグ(K3)の天安(チョンアン)市庁に加入したジェリー・ファン・エビック(28=登録名はジェリー、写真)は最近新しいサッカー人生を始めた気分だと話した。新型コロナウィルス感染症が収束していない中でリーグを開始したKリーグに世界のサッカーファンが注目しているおかげで、自身の存在感が祖国で高まっているからだ。ジェリーは、「オランダのメディアからインタビュー要請を沢山もらっている。自分のサッカー人生の転機にしたい」と話した。

20歳までは世界トップクラスのアタッカーとしての道を歩んだ。オランダの名門PSVアイントホーフェンユース出身として2009年から2011年までオランダのU-17代表とU-19代表として活躍した。今は世界最高のDFと評価されているフィルジル・ファン・ダイク(29=リバプール)もグランドで何度も対戦した。ジェリーは、「ファンダイクは僕より一つ年上だが、ユース時代にアタッカーとDFとして何度も相手した。現在オランダ代表FWのメンフィス・デバイ(26=オリンピック・リヨン)ともユース代表メンバーとして仲良く過ごした」と話した。

トップチームでは思うようにいかなかった。2012年から2015年までオランダ1部リーグのデ・フラーフスハップで活躍したが、2016年に2部チームに移籍したジェリーは、2017年から米国の2部リーグ「USLチャンピオンシップ」のチームを転々とした。その後、2年前にロサンゼルスで出会って結婚した韓国人妻と相談し、自身のサッカー人生により大きな変化を試みることを決心した。自尊心を押し殺して3部リーグを選択した。ジェリーは、「米国にいる時、自分のキャリアが発展していないと思った。妻の意向もあったし、2002年ワールドカップ(W杯)で見た韓国サッカーも凄いと思って決心した」と言い、「今のチームのキム・テヨン監督が当時W杯のレジェンドだったのでもっと嬉しい。高いレベルの指導能力を持っているのでモチベーションを感じる」と語った。

韓国舞台の始まりは快調だ。先月の開幕戦、清州(チョンジュ)FC戦で決勝ゴールを決め、先月30日にあった金浦(キンポ)市民サッカー団との試合でも後半に途中出場するや否や得点を挙げた。3試合でチームの4得点のうち半分を担当した。

2歳の娘に父の活躍をしっかり見せたくて韓国生活に順応しようと頑張っているジェリーは、最近一つの願い事があるという。

「サッカーをしている間ニックネームがなかたんです。ファンに僕のニックネームを作ってもらいたいですね。ニックネームがあることは、それでもサッカーが上手いことを意味するのではないでしょうか?娘にパパのニックネームをプレゼントしたいです」


兪載泳 elegant@donga.com