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北朝鮮の「高度な激動状態」は核の即時発射可能を意味

北朝鮮の「高度な激動状態」は核の即時発射可能を意味

Posted May. 28, 2020 07:47,   

Updated May. 28, 2020 07:47

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北朝鮮が、労働党第7期中央軍事委員会第4回拡大会議の結果を公開し、戦略武力を「高度な激動状態で運用」すると明らかにしたが、英語ではこの表現が「高度な警報状態(on a high alert operation)」と訳されていたことが確認された。核兵器の即時発射が可能という立場を英語で明確にし、対米警告を強めたのだ。

24日、労働新聞英語版は、「戦略武力を高度の警報状態で運用(putting the strategic armed forces on a high alert operation)」する新たな方針が会議で提示されたと伝えた。「高度な激動状態」という多少不明確な表現を英語版では「高度な警報状態」と訳し、米国へのメッセージをより明確にしたのだ。これについて、米国やロシアなど核大国が核兵器を即時発射可能な状態にする、いわゆる「警報即発射(LOW・Launch on Warning)」概念を借用したという見方もある。

ソウル大政治外交学科の趙東濬(チョ・ドンジュン)教授は、「北朝鮮が核兵器に激動状態という表現を使ったのは初めて」とし、「これは非常に短い時間に(核兵器を)使用できる状態を意味する」と指摘した。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ研究員は、「北東アジアのどこへでも即時(核攻撃が)可能という意味で、核抑止の主導権が北朝鮮にあるということを強調したもの」と話した。

韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ研究員は、「北朝鮮が、固体燃料が安定化したと判断し、固体燃料を搭載して発射の時間を減らした核兵器をいつでも発射できることをほのめかした」と指摘した。


申나리 journari@donga.com · 申圭鎭 newjin@donga.com