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米国のコロナ死者10万人に迫る、米紙1面に1000人の訃告

米国のコロナ死者10万人に迫る、米紙1面に1000人の訃告

Posted May. 25, 2020 08:36,   

Updated May. 25, 2020 08:36

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米国の新型コロナウイルスによる死者が10万人に迫る中、米紙ニューヨーク・タイムズが24日付の1面に国内の新型コロナウイルス死者の約1%に当たる1千人の訃告を掲載した。「数字」ではなく「人」を見なければならないと考えたからだ。

同紙は紙面で、「米国の死者10万人、はかり知れない損失」というヘッドラインと、「彼らは単に名簿の中の名前ではない、彼らはまさに私たち」という副題をつけた。訃告は、国内初の新型コロナウイルスの死者、パトリシア・ダウドさんで始まる。名前の後には「よく笑ったひいおばあさん」、「新婚を楽しむ時間がなかった妻」など短い説明がつけられた。

同紙のシモン・ランドン副局長(グラフィック担当)は、「死者が単純に数字で表現されることに対して読者と職員が疲労感を訴えた」とし、「死者の名前を掲載することで、個人の悲劇を表現しようと考えた」と明らかにした。

このように悲劇が続いている状況で、トランプ大統領はゴルフを再開した。トランプ氏は23日午前、ホワイトハウスから車で約30分離れたバージニア州スターリングにある個人所有の「トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ」で3時間半ゴルフをしたと、ブルームバーグが伝えた。3月8日にフロリダ州ウェストパームビーチの「トランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブ」に行って以来、76日ぶりにゴルフ場を訪れたのだ。同日もトランプ氏と一行はマスクを着用しなかった。

これは、移動規制を緩和し、経済活動を再開するというトランプ氏の考えを表すと、米紙ワシントン・ポストは分析した。トランプ氏は22日、予定になかった記者会見を行い、「教会やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)、イスラム教寺院などが必要不可欠なサービスを提供する施設と見なされる」と強調した。米国で最大の被害を受けたニューヨーク州も、23日の死者数が3月24日以降最も少ない84人に減り、経済活動を一部再開すると明らかにした。しかし、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日・25日)の連休を迎え、市民がビーチなどに集まり、感染者が再び急増する可能性が高まったと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com