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米当局「金正恩氏、元山から平壌郊外の江東に移動」

米当局「金正恩氏、元山から平壌郊外の江東に移動」

Posted May. 23, 2020 08:24,   

Updated May. 23, 2020 08:24

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21日間、公の場に姿を見せていない北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、元山(ウォンサン)から平壌(ピョンヤン)郊外の江東郡(カンドングン)に移動した情況を米当局が捉えたことが21日(現地時間)、確認された。

米政権関係者は東亜(トンア)日報に「正恩氏の車両、(元山で捉えられた)汽車および正恩氏の馬などが江東郡の特閣(休養所)で今週捉えられた」とし、「正恩氏が江東郡にいるとみている」と述べた。正恩氏の乗馬愛は格別で、滞在先を移動する時は馬運搬用のトレーラが動員されるという。

米当局は、正恩氏の健康不安説が流れた先月15~20日、正恩氏が元山で歩いている姿が捉えられるなど、「クモの巣監視網」を稼動してきた。米国の対北朝鮮情報力の核心は「キーホール」と呼ばれる偵察衛星で、自動車のナンバープレートまで識別が可能だという。また、米国は各種偵察装備を投じて北朝鮮を監視している。

 

正恩氏は、20日間姿を現わさなかったが1日に平安南道順天(ピョンアンナムド・スンチョン)の肥料工場竣工式に参加し、2日からまた姿を見せていない。正恩氏が平壌に戻らず江東郡に移動したのは、平壌の新型コロナウイルスの感染状況のためという観測が流れている。正恩氏の専用列車は、「動く執務室」機能を備えており、当分の間、特閣や列車などで統治を続けるとみえる。

正恩氏がセキュリティを意識して韓米当局に知られた元山に長期間滞在することを避けた可能性もある。統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)上級研究員は、「正恩氏は、元山にいることが知られた以上、滞在場所を変える可能性がある」と指摘した。


ワシントン=キム・ジョンアン特派員 jkim@donga.com