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FDAも注意喚起したのに、トランプ「私はクロロキンを服用中」

FDAも注意喚起したのに、トランプ「私はクロロキンを服用中」

Posted May. 20, 2020 08:51,   

Updated May. 20, 2020 08:51

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ドナルド・トランプ米大統領が、新型コロナウイルス感染症の効能を巡って激しい論議に包まれているマラリア治療薬・ヒドロキシクロロキンを服用していると明らかにした。トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで、「一週間前からヒドロキシクロロキンを服用している。どれだけ多くの人々がこの薬を飲んでいるのか知ったら驚くだろう」とし、「新型コロナウイルスの最前線にいる多くの人が服用している」と主張した。

新型コロナウイルスの早期終息を望むトランプ大統領は、これまでクロロキンを「神の贈り物」と絶賛してきた。一方、医療専門家たちは、心臓疾患者が服用すれば命取りになりかねないと警告してきた。米食品医薬品局(FDA)は先月、「処方なしに服用してはならない」と勧告した。

この日、親トランプ性向のフォックスニュースまでが、「複数の研究結果を見れば、虚弱な人は命を失うこともありうる」とし、「何度強調してもしすぎることはない。あなたを殺すこともできる」と指摘した。オンラインでも、「大統領が多くの米国人に害を及ぼしかねない行動のモデルとして出ることを、深く憂慮している」という指摘が相次いでいる。

こんな中、米国の新型コロナウイルスワクチンの開発を主導するモンセフ・スラウイ新型コロナウイルスワクチン開発最高責任者(61)が、利害衝突論議に包まれている。ワシントンポスト(WP)によると、彼は、臨床試験で有意味な新型コロナウイルスの治療効果を示したワクチン開発会社「モルデナ」の約16万株をストックオプションの形で保有していることが明らかになった。

彼はグラクソ・スミスクライン(GSK)、モルデナなどを経たワクチン専門家で、15日、「作戦名超高速」というワクチン開発プロジェクトの最高責任者に選ばれた。政府、製薬会社、軍が力を合わせて、来年1月までに3億人に投薬できるワクチンの生産を目指している。

スラウイ責任者が保有する株式は、18日の終値基準で約1240万ドル(約152億ウォン)に達する。議論が高まると、彼は「ストックオプションを処分する」と明らかにした。しかし、モルデナの本格的な株価上昇は、先月17日に連邦政府から4億8300万ドルのワクチン開発支援金を受けたことで始まったという指摘が提起され、依然として雑音が出ている。

2010年に設立されたモルデナは、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を構えている。820人の従業員があり、昨年の売上高は6020万ドルとなっている。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 チョ・ユラ記者 lightee@donga.com · jyr0101@donga.com