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同じ空間にいなかったのに感染相次ぐ、難度の高まる生活防疫

同じ空間にいなかったのに感染相次ぐ、難度の高まる生活防疫

Posted May. 16, 2020 08:55,   

Updated May. 16, 2020 08:55

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昨日までソウル梨泰院(イテウォン)クラブに関連する新型コロナウイルスの感染者が153人に増え、第2次、第3次感染が続出して生活防疫が山場を迎えている。これまで感染経路が分からなかったソウル麻浦区(マポグ)の弘大(ホンデ)居酒屋の感染者は、梨泰院クラブ訪問の感染者が利用したカラオケに行って、3次感染したことが明らかになった。また、別のカラオケでは、感染者と別の部屋を利用した人の3次感染事例が発生した。京畿義王市(キョンギ・ウィワンシ)のソウル拘置所では、刑務官1人が感染判定を受けて裁判所が閉鎖となり、裁判が延期される連続被害が発生した。

防疫当局の疫学調査によると、弘大居酒屋感染者1人と梨泰院クラブ訪問感染者1人は7日、ソウル冠岳区(クァンアクグ)にあるAカラオケの同じ部屋を3分間隔で利用した。ソウル道峰区(トボング)のカラオケでは、同じ空調システムで換気が行われる他の部屋を利用した3次感染事例が確認された。防疫当局は、「狭い室内空間で歌を歌えば、飛沫が多く作られ、その飛沫が直接拡散されたり、廊下や公共の場所を汚染させた可能性が高い」として、空調システムを通じた伝播の可能性を低く評価した。しかし、夏場はクーラーの使用が増えるだけに、追加調査を通じて不安を払拭しなければならない。

梨泰院クラブ利用者の動線追跡が遅れている間に、第4次感染と推定される事例も出てきた。ソウル道峰区コインカラオケの3次感染者と接触したソウル拘置所の刑務官が、昨日感染判定を受けたのである。拘置所防疫に赤信号が灯り、この刑務官が訪れたソウル裁判所総合庁舎は昨日閉鎖された。密閉された空間で大勢の人が24時間密集生活をする拘置所は、新型コロナウイルスが容易に拡散できる環境である。集団感染の火種にならないように徹底的な対策が求められる。

今まで梨泰院の5つのクラブの訪問者5500人のうち4300人だけが検査を受けて、このような第2次、第3次…n次感染が幾何級数的に増えかねないという懸念が出ている。防疫当局は、この週末がn次感染拡散の山場になると見て、密閉・密集多人数利用施設の利用や会合自粛を要請した。クラブや居酒屋、カラオケ、ネットカフェなどが集団感染の温床になりかねないという警告が続いたのに、下手に防疫指針を緩和したのではないか反省しなければならない。生活防疫体制に警告音が鳴った。防疫指針のすき間はないのか、点検しなければならない。