Go to contents

LG化学、カーボンナノチューブ生産を年間1200トンに拡大

LG化学、カーボンナノチューブ生産を年間1200トンに拡大

Posted April. 28, 2020 08:27,   

Updated April. 28, 2020 08:27

한국어

 

LG化学は、次世代素材として挙げられる「カーボンナノチューブ」の生産を年間1200トンさらに増やすと、27日明らかにした。約650億ウォンを投資して、来年第1四半期(1~3月)までに麗水(ヨス)工場にカーボンナノチューブの設備増設を完了する計画だ。増設後、LG化学のカーボンナノチューブの生産能力は年間1700トンに増える。

カーボンナノチューブは、電気・熱伝導率は銅と同様だが、強度は鉄鋼の100倍に達して、次世代新素材と呼ばれる。バッテリー、半導体、自動車部品、航空機胴体などに幅広く使われる。特に電気自動車用リチウムイオンバッテリーの陽極導電材(電気と電子の流れを助ける素材)として注目される。カーボンナノチューブを導電材として使えば、従来より導電材の使用量を約30%減らすことができ、残る空間を陽極材で満たせば、リチウムイオン電池の容量と寿命を延ばすことが可能となる。

LG化学は、新型コロナウイルス感染症による市場低迷期である最近も、ポーランドの電気自動車用バッテリー工場の増設を推進し、そのために金融機関から7000億ウォン規模で資金を調達するなど、グローバル電気自動車バッテリー市場を先取りするための施設投資に積極的に乗り出す様子だ。

LG化学は、「カーボンナノチューブを電気自動車用リチウムイオン電池に積極的に適用して、製品の競争力をさらに強化していく一方、次世代高付加素材分野でビジネスチャンスを見つけていきたい」と明らかにした。


林賢錫 lhs@donga.com