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米「駐留経費負担、公正な合意に向けて議論を継続」、トランプ氏、負担額を拒否した模様

米「駐留経費負担、公正な合意に向けて議論を継続」、トランプ氏、負担額を拒否した模様

Posted April. 03, 2020 08:06,   

Updated April. 03, 2020 08:06

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政府が、妥結間近を示唆していた在韓米軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)交渉の最終合意の発表が予想より遅れている。政府の立場も慎重になり、総額など核心争点において韓米間の意見がきっ抗しているのではないかという観測が流れている。

事情に詳しい外交筋は2日、「駐留経費負担交渉はまだ進行中」とし、米現地時間で1日においても韓米が合意に至っていないことを明らかにした。政府は、米国の交渉チームと電話などを利用した「非対面交渉」を続けたが、交渉の進展については明らかにしなかった。同日、外交当局者は記者団に、「交渉は妥結するまで分からない」と慎重な立場を示した。

先月31日にSMA交渉の韓国代表を務める鄭恩甫(チョン・ウンボ)交渉大使が、「近く(交渉が)妥結すると期待している」と明らかにし、楽観ムードが政府内で生まれていたのとは大きな違いだ。外交当局は「相当な進展を見せているという評価はまだ有効だ」という立場だ。しかし、交渉状況について徹底した「箝口モード」に切り替え、交渉に変数が発生したことを示唆しているという指摘もある。

米国も「妥結間近」の信号をまだ公式に与えず、韓国の楽観論とは温度差を見せた。米政権の当局者は1日(現地時間)、「交渉はまだ進行中」とし、「公正な合意に向けて議論を継続する」と明らかにした。両国が総額をめぐって駆け引きをしていることを示唆したのだ。政府が交渉状況を解釈して多少拙速に楽観的な期待を表わしたのではないかという声が外交関係者の間で出ている。

韓米実務陣は意見の相違を縮めたものの、終盤でトランプ米大統領がこれを拒否し、当局が当惑しているとみられている。米下院外交委員会は1日、公式ツイッターにエリオット・エンゲル委員長を引用して、「大統領は友人からせびり取ってはならない。(SMA交渉を)できる限り早く終えなければならない」と投稿した。


韓基渽 record@donga.com