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クリントン氏の勝利を予想した米有力紙 「トランプ氏が勝つことも」

クリントン氏の勝利を予想した米有力紙 「トランプ氏が勝つことも」

Posted November. 04, 2016 09:06,   

Updated November. 04, 2016 09:14

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米大統領選が4日後に迫った状況で、主な世論調査の結果、民主党候補ヒラリー・クリントン氏、共和党候補ドナルド・トランプ氏の優勢を予測できない接戦州が増えている。終盤まで予断を許さない状況が続いている。


当日出される主要世論調査の結果を総合して発表するリアル・クリア・ポリティクス(RCP)の選挙人団

(538人中270人以上確保すれば勝利)の状況によると、3日午前現在、クリントン氏は226人、トランプ氏は180人を確保するなど、優劣をつけることができない接戦州(11州)は132人と集計された。


接戦州の代議員数は、米連邦捜査局(FBI)が先月28日、クリントン氏のメール問題を再捜査する方針を明らかにした直後の先月30日、111人から4日後には21人も増えた。RCPは「バージニア州(13人)とペンシルバニア州(20人)がクリントン氏優勢から再び接戦州に変わったことが大きな影響を及ぼした」と分析した。フロリダ州(29人)、オハイオ州(18人)、ノースカロライナ州(15人)などの重要接戦州もまだ優劣がはっきりしない。


NBC放送が2日に公開した選挙人団の状況も似ている。先月半ば157人だった接戦州の選挙人団は180人に23人増加した。一時クリントン氏に傾いたようだったフロリダ州なども再び接戦州に分類された。


CNN/ORCが同日公開した世論調査も、両候補が主な接戦州で誤差範囲内で接戦を繰り広げている。クリントン氏は、フロリダ州(49%対47%)ペンシルバニア州(48%対44%)で僅かにリードし、トランプ氏はアリゾナ州(49%対44%)ネバタ(49%対43%)で一歩リードしている。


これまで「支持率競争に関係なくクリントン氏の勝利が有力だ」と分析してきた米紙ワシントン・ポスト(WP)は、トランプ氏が勝利する4つのシナリオを出した。トランプ氏が一部の接戦州に勝つ場合、最大273人の選挙人団を確保し、当選することができるということだ。代表的なシナリオは、トランプ氏が2012年の共和党大統領候補ミット・ロムニー氏が勝利した州をすべて取り、コロラド、フロリダ、アイオワ、オハイオ、ニューハンプシャーなど接戦州5州で勝利する場合だ。次は、ノースカロライナ州をクリントン氏が取り、ランプ氏がネバタ州、ウィスコンシン州などで勝利する場合だ。

 

両者の終盤の攻勢も加熱している。米下院国土安全保障委員会のマイケル・マコール委員長は2日、FOXニュースとのインタビューで、「クリントン氏が勝つといっても、FBI捜査は続き、起訴も差し迫るものとみえる。憲法により下院で弾劾審判に入ることになる可能性がある」と主張した。米下院政府監視委員会のジム・ジョーダン議員(共和党・オハイオ州)も、「国務省とクリントン財団の不適切な関係の疑惑に対しても捜査を続けなければならない」と強調した。


米大統領の弾劾案は、下院在籍議員の過半数が同意すれば発議され、上院出席議員の3分の2が賛成すれば可決される。今回の選挙で圧勝しても、共和党が上院の3分の2を占める可能性がほとんどないため、弾劾が現実のものとなる可能性は少ない。しかし、共和党が下院の過半数を守ると予想され、クリントン氏当選後も弾劾論議は続くと予想される。


ワシントン=イ・スンホン特派員 ハン・ギジェ記者



워싱턴=이승헌 특파원ddr@donga.com · 한기재기자 ワシントン=イ・スンホン特派員 record@donga.com