Go to contents

[社説]「第3候補地」に変更するTHAAD、政府は明確な態度を示せ

[社説]「第3候補地」に変更するTHAAD、政府は明確な態度を示せ

Posted August. 23, 2016 06:58,   

Updated August. 23, 2016 07:30

한국어

慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)郡の金恒坤(キム・ハンゴン)郡守が22日、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備地域で、城山(ソンサン)砲台を除く第3の適合地として決定を要請すると記者会見を通じて明らかにした。国防部が「最適な場所」として発表した城山里ミサイル基地は半径1.5キロ内に住民2万人が居住し被害が憂慮されるため、ここでなければ星州郡内のTHAAD配備を受け入れるということだ。金郡守が「国家安保に反する無条件の反対は破局に導くだけだ」とし、THAAD自体に反対する人々に「賢明な判断」を求めたことは望ましい。

国防部は、ロッテスカイヒル星州カントリークラブの敷地を代案として暫定的に決定し、米軍を説得しているという。海抜高度が680メートルで城山砲台(383メートル)より高く、周辺に民家も少ないのでレーダー電磁波有害論議から比較的自由なところだ。しかし、ゴルフ場に隣接する金泉市(キムチョンシ)の金泉民主市民団体協議会と農所面(ノンソミョン)・栗谷洞(ユルゴクドン)THAAD反対対策委員会は20日にろうそく集会を開き、THAAD反対闘争に入った。

星州郡内のTHAAD配備にもかかわらず、星州ではない金泉住民が反対するのは法的な妥当性もなく大義名分も弱い。「外部勢力」の介入を警戒した星州と違って、金泉民主市民団体協議会は、貨物連帯、鉄道労組、保健医療労組、全教組金泉支部など11団体で構成されており、済州(チェジュ)江汀(カンジョン)村の海軍基地のように問題が長期化する懸念もなくはない。

THAAD論議の拡大は国防部が自ら招いた面が大きい。国防部は先月13日、韓米共同実務団の候補地比較評価やシミュレーション分析、現場調査などを通じて城山砲台を選定したと明らかにした。しかし、朴槿恵(パク・クンへ)大統領は何の説明もなく大邱(テグ)と慶尚北道(キョンサンプクト)の議員に「星州郡で推薦する新たな地域があるなら調査する」と言った。当初の比較評価とシミュレーション分析の結果は何でもなかったということか。

北朝鮮は、22日に乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)韓米合同軍事訓練が始まったことを受け、核先制攻撃を警告した。朴大統領は国家安全保障会議(NSC)と閣議を開き、「北朝鮮が深刻な亀裂の兆候を見せ、体制動揺の可能性が高まっている」と診断した。エリート層の脱北と民心離反で窮地に追い込まれた北朝鮮が挑発する懸念が高まる状況でTHAADの必要性を強調し、国民の結束を呼びかけたのだ。まずは政府から揺れることなく緻密な準備と戦略によって動いてこそ、THAAD配備を成功することができる。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com