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「一部で成果・一部で副作用」 4河川事業で首相室委員会が最終結論

「一部で成果・一部で副作用」 4河川事業で首相室委員会が最終結論

Posted December. 24, 2014 07:35,   

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首相室所属の「4河川事業調査評価委員会」は、李明博(イ・ミョンバク)政権の重要事業の一つだった主要4河川事業について、「一定の成果はあったものの、水質悪化や生態系破壊など副作用もあった」という最終結論を下した。調査委が「一部の成果・一部の副作用」という多少曖昧な結論を下したことを受け、4河川事業を巡る政界の論争は今後も続きそうだ。

同委員会は23日、ソウル世宗(セジョン)文化会館イェインホールで記者会見し、4河川事業の効果や施設の安全性などについて1年4ヵ月間調査した結果を発表した。そして、「4河川事業は一定の成果を挙げた」としながらも、「十分な工学的検討と意見収集を行わず、限られた時間の中で急いで事業を進めたため、一部の副作用も出ている」と評価した。

調査委は4河川事業に対する客観的な調査のため、昨年9月首相室に民間委員会として設立された。

まず、政府が09年「4河川再生マスタープラン」で示した洪水防止効果について、同委員会は「4河川周辺にある洪水危険地域の93.7%で危険度が減少した」と明らかにした。しかし、実際の浚渫(4億4000万立方メートル)は計画(5億7000万立方メートル)通りに実施されなかったため、期待に応えられなかったと評価した。干ばつに備えた水資源の確保も、計画(13億立方メートル)の90%である11億7000万立方メートルにとどまった。

「水質改善」という当初の目標については、漢江(ハンガン)と錦江(クムガン)の水質は改善されたが、洛東江(ナクドンガン)などの一部水域では堰の設置や浚渫により、水が溜まる時間が長くなったため、水質が悪化したと評価した。また、4河川にある16の堰のうち、亀尾(クミ)や達城(タルソン)など6の堰の下部から水が漏れていることを確認した。

同委員会は、「今のところ構造物の安全に問題はないが、漏水の原因に対する調査を早速行い、補強対策を講じなければならない」とコメントした。

セヌリ党の権恩嬉(クォン・ウンヒ)報道担当は同日、「4河川事業がこれ以上政争の道具、または政略的攻勢の対象として利用されていはいけない」とし、「同委員会の指摘事項について、政府が対策を講じることを求めたい」と述べた。一方、新政治民主連合の徐瑛教(ソ・ヨンギョ)院内報道担当は、「事業そのものに問題があったことが発覚しただけに、同事業に対する国政調査を1日も早く進めなければならない」と批判した。