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審判も鳥肌が立った、フィギュアクィーンの余裕

審判も鳥肌が立った、フィギュアクィーンの余裕

Posted December. 09, 2013 03:16,   

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「審判が鳥肌が立つほどの感動を受けたようだ」

「女王」の演技はやはりクラスが違っていた。負傷を乗り切って今季初めて出場した国際大会、初めて披露するプログラム、持ち味だったトリプル・トリプルジャンプのミスにもキム・ヨナの演技は世界中のフィギュアファンを魅了させるのに十分だった。

キム・ヨナは8日、クロアチア・ザグレブの「ドームすぽるとバー」スケート場で行われた「ゴールデンスピン・オブ・ザグレブ」女子シングルフリースケートで技術点数(TES)60.60点と芸術点数(PCS)71.52点、減点1点で合わせて131.12点を受けた。前日のショートプログラムの点数(73.37点)を合わせ、合計204.49点を記録したキム・ヨナは安藤美姫(日本、176.82点)を大きな点差で抜いて優勝した。同日、キム・ヨナの成績は歴代国際大会で自分が受けた点数の中で5番目に高かった。

「アディオス・ノニーノ」を背景音楽にしたフリースケート演技の序盤、トリプルルッツートリプルトゥループのジャンプを試みたところ、転倒するミスさえ犯していなかったら、ずっと良い点数がもらえた。ジャンプでのミスで技術点数は60.60点にとどまったが、以後、安定的な演技で芸術点数71.52点を受けて、一気にミスを挽回した。

「厳しい視線」でキム・ヨナの演技を見守った4人の韓国人国際スケート連盟(ISU)国際審判も、一斉にキム・ヨナならではの芸術的な演技を高く評価した。アン・ナヨン審判(啓明大学教授)は、「芸術的な面を見ると、申し分がなかった。大会の審判もほとんど10点満点に9点台以上を与えていた。序盤のジャンプミスさえなかったら、10点満点も出たはず」と話した。

イ・ジョンス審判は、「序盤、ミスがあったことを除くと、キム・ヨナのスケートがある境地に達したという感じを受けた。スケートエッジの使用、ステップ、連結動作などが前と比べてずっと柔軟で柔らかくなった。演技そのもので余裕があった」と評価した。イ・ジヒ審判も「最初のミスをすると、殆どの選手は大きく動揺する。ところが、キム・ヨナは以後まったく動揺していなかった。最初のジャンプで失敗したダブル・トゥループを演技中盤のトリプルルッツにつけて跳んだのも老練さから出ることができた」と話した。コ・ソンヒ審判は今大会に直接審判として参加して点数をつけた。

全ての審判が、「今の状態でも五輪2連覇は無難だ」と口を揃えたが、来年2月、ソチ五輪まで補完しなければならない課題もあった。アン審判は、「まだ100%の調子ではないと、自らも言っていたが、さらに体力を補強しなければならない。短期持久力をさらに育てると、ずっとプログラムの完成度を上げられるはず」と話した。イ・ジョンス審判も、「既に他の選手とは格の違う演技を見せているが、キム・ヨナであるこそ五輪でさらにレベルの高い演技が期待される」と話した。

一方、前日、日本の福岡で開かれたISUグランプリファイナルで浅田真央(日本)は、204.02点を受けて大会2連覇を達成した。キム・ヨナよりは0.47点低い点数を受けた。