韓国と米国の軍当局は28日、北朝鮮の度重なる挑発警告に対抗して、バンカーバスター、B2ステルス爆撃機などの強力な抑止力を前面に押し出した。軍関係者は、「最近、『北朝鮮に対する抑止力の総合ギフトセット』を見ているようだ」と話した。
韓国軍当局は同日、北朝鮮の地下核施設への攻撃が可能なバンカーバスターGBU28レーザー誘導爆弾を年内に戦力化することを明らかにした。軍関係者は、「5000ポンド(2250キログラム)級のGBU28を対外有償軍事援助(FSM)方式で購入し、5月初旬に引き渡しを受ける」とし、「2回に分けて引き渡される。空軍の主力機であるF15K戦闘機に搭載し、年内に戦力化する方針だ」と明らかにした。GBU28は約200発だという。
地下30メートルまで入り、厚さ6メートルのコンクリートを突き破ることができるGBU28は、北朝鮮の地下核施設を攻撃するのに最適の兵器と評価されている。戦闘機や爆撃機でGBU28が空中投下されれば、弾頭がバンカーを突き抜けて最初の爆発を起こし、続いて強力な爆発で地面深くの隠れた敵のバンカー基地を攻撃する。軍がGBU28を年内に戦力化し、長距離空対地ミサイルであるタウルスを導入すれば、空軍の空対地攻撃能力は画期的に向上する。
米軍は同日、「見えない爆撃機」と呼ばれるB2ステルス爆撃機2機を韓半島に展開し、爆撃訓練を実施した。韓米連合軍司令部は、「米第509爆撃飛行団所属の2機のB2爆撃機が米本土から韓半島まで6500マイル(約1万460キロメートル)以上飛行して訓練弾を群山(グンサン)沖の西海(ソヘ・黄海)上の直島(チクト)射撃場に投下して戻る任務を行なった」と明らかにした。
米軍が韓米連合トクスリ(FE)演習にB52戦略爆撃機と6900トン級原子力潜水艦が参加した事実を公開したのに続き、B2爆撃訓練まで実施したことは、北朝鮮の挑発を決して座視しないという強い意志を表わしたものみえる。B2はステルスの機能を備えており、レーダー探知が難しい。16発の核ミサイルが搭載でき、有事の際に韓半島に米国の「核の傘」を提供する重要な役割を担う。
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