山の向こう側に隠された北朝鮮軍の長射程砲を昼夜を問わず破壊できる韓国型中距離精密誘導爆弾(KGGB)が国内の独自技術で開発されたと、軍当局が14日、明らかにした。
この爆弾は、重さ500ポンド(約225キロ)の在来式爆弾に全地球測位システム(GPS)誘導翼装置が搭載されたものだ。戦闘機から発射された後、最長で100キロ離れた地上の標的物を約10メートルの誤差範囲で攻撃できる。さらに、北朝鮮が山の後ろに隠した長射程砲も攻撃できる能力がある。
北朝鮮は2010年末、最前方山岳地域に配備した長射程砲約300門の坑道基地の出入口を山の反対側斜面に移した。山を「掩蔽物」とし、有事の際に敵からの攻撃を避け、1分あたり数千発の砲弾を撃ってソウルと首都圏を焦土化させることが目的だ。
防衛事業庁関係者は、「KGGBは、山の後に隠された標的も追跡して破壊する旋回攻撃能力と、F4、F5などの空軍の老朽戦闘機にも装着できる長所があり、空軍の戦力増強に大きく貢献するだろう」と話した。この爆弾の核心装置であるGPS誘導翼装置は、国防科学研究所(ADD)がLIGネクスワンなど20余りの民間協力業者とともに、約5年間で400億ウォンを投じて開発された。
軍当局は、F15Kをはじめ、KF16、F4、F5、FA50の空軍の5機種の戦闘機を対象に行われたKGGBの装着適合性と空中投下の飛行テスト評価などを最近完了し、一部の機種に実戦配備したと明らかにした。軍関係者は、「KGGBは、米国の合同精密直撃弾(JDAM)より射程距離が3倍以上長くて価格も安いので、1500億ウォン以上の輸入代替効果が期待される」と強調した。
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