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米ITC「三星がアップルの特許を侵害」と予備判定

米ITC「三星がアップルの特許を侵害」と予備判定

Posted October. 26, 2012 09:09,   

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米国際貿易委員会(ITC)は24日(現地時間)、三星(サムスン)電子のスマートフォンやタブレットPCが、アップルの特許4件を侵害したという予備判定を下した。三星電子は直ちに、再審を要請することにした。

ITCは、貿易紛争を専門的に扱う準司法機関であり、米企業の特許を侵害した行為を、不公正貿易行為とみなし、米大統領に輸入禁止措置を勧告することができ、大統領は60日内に、輸入禁止有無を決定することになる。

これを受け、ITCは来年2月25日までに下される最終決定でも、このような決定が指示されれば、三星は、今回、アップルの特許を侵害したと判定を受けた「ギャラクシーS」や「ギャラクシーS2」、「ギャラクシーネクサス」などのスマートフォンや、「ギャラクシータブ」などのタブレットPC20種あまりを、米国に輸出できなくなりかねない。

ITCが同日ホームページに公開した予備判定の内容によると、トーマス・フェンダーITC行政判事は、三星電子が自社の特許6件を侵害したというアップルの主張に対し、デザイン特許1件や商用特許3件の侵害を認めた。具体的には、△スマートフォン前面の菱形の穴(デザイン)、△アプリケーションのイメージを半透明の形で示す方式、△端末にジャックをつなげる時、これを自動に感知する技術、△画面のタッチ方向が正確でなくても、上下左右に画面を動かすことのできる技術(以上、商用特許)などだ。

もちろん、ITCが最終決定で、三星電子が特許を侵害したと結論付けても、三星電子はこの特許を避けて開発した製品は、米市場に出すことができるが、アップルはITCの判定を根拠に、三星電子の最新スマートフォン「ギャラクシーS3」や「ギャラクシーノート2」などに対しても、追加の輸入禁止措置を要請する可能性がある。ITCが問題としている三星電子の技術が、最新製品にも適用されているからだ。

これまでの貿易慣例に照らした時、今後、ITCの判定が、三星電子に有利に変わる可能性はあまりない。へオルム国際特許法律事務所のオ・セジュン弁理士は、「特別な理由の無い限り、ITCの予備判定結果は最終決定でも維持されるだろう」と見込んだ。

三星は、「最終決定では勝利できると確信している」という立場を公式的に表明したが、今回のITC判定に、戸惑いを隠せずにいる。世界のいたるところで繰り広げられているアップルとの訴訟で、米国を除く欧州などの他の国では、三星電子に有利な判決が出ている。その上、最近、一方的にアップルの肩を持った米カリフォルニア州・サンホセ連邦北部地方裁判所の陪審団の評決にやや問題があると、ITCが指摘したためだ。

三星電子は同日の訴訟に関係なく、米ニューヨーク・モイニハンステーションで、「ギャラクシーノート2」の米国市場向け発売行事を開いた。ギャラクシーノート2は、Tモバイルを皮切りに、5つの米モバイル通信会社から発売される。



coolj@donga.com witness@donga.com