金正日誕生プレゼント輸送中の北朝鮮ヘリが墜落、５人が死亡

金正日（キム・ジョンイル）北朝鮮国防委員長の７０回の誕生日（１６日）を控えて、島の住民用のプレゼントを載せたヘリが輸送中に墜落し、長官級のキム・ボンチョル商業相（７０）ら５人が死亡したと、北朝鮮専門インターネットメディアのデイリーＮＫが１６日報道した。

同メディアによると、１４日、特別プレゼントを載せて平安北道鉄山郡（ピョンアンブクド・チョルサングン）に属した西海の水運（スウン）島へ向かっていたヘリが着陸途中、岩にぶつかって墜落した。これに対し、北朝鮮内部の消息筋は、「住民が『死んだ将軍の誕生日のため、生きた人の葬式をするようになった』と言っている」と伝えたと、デイリーＮＫは付け加えた。

これについて、政府当局者は、「墜落について全く把握された内容がない」と話した。北朝鮮の朝鮮中央通信は１５日、金正恩（キム・ジョンウン）労働党中央軍事委副委員長が西海の水運島など島へ飛行機を送って、子どもたちに特別プレゼントを渡したと報道した。この報道に事故のニュースはなかった。

一方、朝鮮中央テレビは１６日、金正恩が金正日の遺体が安置されている錦繍山（クムスサン）太陽宮殿（錦繍山記念宮殿を改称）で参拝する姿、金正日の４番目の夫人の金玉（キム・オク）が哀悼する姿などを生中継した。錦繍山太陽宮殿の前では金正日の誕生日を記念し、金正恩に忠誠を誓う閲兵行事が行われた。

しかし、住民に対する「特別配給」はなかったと伝えられた。４月１５日、金日成（キム・イルソン）主席の１００回の誕生日に食糧などを集中配給するための意図と解釈される。

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